このページでは「電力とは何か」「電力の求め方」「電力をつかった計算問題」について解説しています。
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1.電力
電気器具の能力の大小。単位は【W】(ワット)。
豆電球の能力は「光エネルギー」を出すこと。
スピーカーの能力は「音エネルギー」を出すこと。
電熱線の能力は「熱エネルギー」を出すこと。
電力とは1秒あたりにどれだけのエネルギーを出すことができるかを表します。
「36W」と書いてある電球は
1秒当たり36Jの光エネルギーを出すよ!
ということです。
$$電力[W]=電流[A]×電圧[V]$$
↑の式にオームの法則を組み合わせて
$$電力[W]=抵抗×{ 電流 }^{ 2 }=\frac { { 電圧 }^{ 2 } }{ 抵抗 } $$
という計算もできます。
2.電力が表記されている電気器具
(引用元→http://www.tlt.co.jp/tlt/support/faq/lamp/all.htm)
電気製品の中には上の図のように
「100V-54W」
と電圧と電力が表記されているものがあります。
これはその製品に
仮に100Vの電圧を加えたら、54Wの電力を消費しますよ
という意味です。
例えば「6V-9W」と書いてある電球があったとしましょう。
仮に6Vの電圧を加えたら9Wの電力になるので
$$電流(A)=9W÷6V=1.5A$$
の電流が流れていることになりますね。(電力(W)=電流(A)×電圧(V)を利用)
6Vのとき1.5Aの電流が流れるので、オームの法則を使って
$$抵抗(Ω)=\frac{電圧(V)}{電流(A)}=\frac{6V}{1.5A}=4Ω$$
という抵抗値を持つことになります。
このように「○V-○W」の電力表記がある場合、必ずその抵抗を求めるようにしておきましょう。
3.電圧が2倍になると電力は何倍?
「6V-9W」の表記のある電球Xがあるとしましょう。
さきほどのとおり、この電球Xは4Ωの抵抗を持ちます。
ではこの電球Xに12Vの電圧を加えると電力はいくらになるでしょう?
オームの法則を利用して
$$電流(A)=\frac{電圧(V)}{抵抗(Ω)}=\frac{12V}{4Ω}=3A$$
$$電力(W)=電流(A)×電圧(V)=3A×12V=36W$$
と求めることができます。
まとめましょう。
電球Xに6Vの電圧を加えると9W。
電球Xに12Vの電圧を加えると36W。
見ての通り、
電圧を2倍にすると電力も2倍・・・
にはなりません!
電圧と電力は比例の関係ではないのです!!
電圧を2倍にすると、電力は4倍になります。
電圧を3倍にすると、電力は9倍になります。
電圧を4倍にすると、電力は16倍になります。
つまり電圧をn倍にすると、電力はn2倍になります。
ひっかけ問題としてよく出るので注意!
POINT!!
・W=A×Vを覚えておく。
・「●V-●W」表記の器具の問題は抵抗を求めておく。
・電圧をn倍にすると電力はn2倍になる。
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コメント(承認された場合のみ表示されます)
「電圧と電流は比例の関係ではないのです!!」は誤りです。
「電流」→「電力」だと思われます。
鈴木 浩太朗様
コメントありがとうございます。
そしてご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通りです。
誤った表現でしたので修正いたしました。