むしろ大人向けの本『ミライの授業』

『ミライの授業』を読了。
客員准教授として京都大学で教鞭をとる瀧本哲史さんが執筆しました。

とても面白い本です。
この本は未来のつくり方を書いた本です。

ちょっとこの本を紹介してみたいと思います。

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未来のつくり方!?

未来をどのようにつくるか、これを14歳の中学2年生に向けて書いた本です。

未来をただ何となく待つのではなく、つくっていく。
中学生にとっては荒唐無稽な話に聞こえるかもしれません。
しかし、この本には確かにそれが描かれています。

いま現在の大きな変化。
ユニクロやiPhoneを例に、1国の企業という概念は消え、世界はつながったということ。
AI、ロボット技術の発展で、いまの常識が変わってしまうこと。
この大きな社会の変化、うねりをどう見据え、どう乗り越えるのか。
ニュートンから始まり、ナイチンゲールやココ・シャネル(シャネルの創設者)、ハリーポッターの作者であるJ・K・ローリング、緒方貞子さんまで、さまざまな人物の功績からそのヒントを提示していきます。

ただの偉人伝ではありません
●●は幼少期からすごい天才で、こんなすごいことをして、こんな賞をもらって・・・
なんていうエピソードの羅列でもなければ、

努力すれば夢はかなうよ。
努力すれば報われるよ。
なーんてありがちなサクセスストーリーは一切書いてない

彼らがどんな点に着目したか。
彼らがどんな失敗をしたか。
彼らがどのようにして未来をつくっていったか。
ということに焦点をしぼってエピソードが選りすぐってあります。

そんな彼らのエピソードから“未来をつくるための法則”を見出し、提示してくれます。

中学生が読むことを想定しているのでとても読みやすい。
難しい言葉はなし。

また大人が呼んでも、やる気をもらえるような、そんな素敵な本です。

いちばん心に響いたのは
「世代交代だけが世の中を変える力をもつ」
というところ。

悲しいことに、多くの大人は35歳を過ぎたころから新しいことに興味を持たなくなるそうです
むしろ新しいことに拒否感を示すことも多いそうな。

仮想通貨のときもそうでした。
コインチェックで流出事件があったときの大人たちといったら…
「あんな変なものに手を出しちゃいけない」
「ようわからないものには触れるな」
といった調子。

音楽だってそう。
35歳を過ぎてからは新しいアーティストの曲を聴くことはあまりないらしい。
今までの曲を繰り返し聴くか、今までのアーティストの新曲を聞くくらい。

変化が不安になるみたいです。
全員がそうというわけではないですけど。

でもテクノロジーは絶えず進化していますし、社会情勢だってずっと同じというわけではない。
昔は使えたものさしがこれからも使えるなんて、そんな保証はどこにもないのです。

でもそんな二の足を踏んでいる大人と違って、新人は経験がない。
新人は何も知らない。
新人は何者でもない。
だから「これって正しいの?」「なんでこうなっているの?」
違和感という武器、常識を疑うという武器をもつことができるのです。
変化を嫌う大人はその武器を取り上げようとするでしょう。

しかし時代の波はやってきます。
その武器を持たずして大きな波を乗り越えることはできません。
むしろそんな武器を持っている新人だから、乗り越えることができる。
つまり新たな時代の価値観をつくることができるのです。

昔からそうだったんですよ。

エルヴィス・プレスリーはそれまで黒人の音楽だったロックンロールを白人にも広めました。
いまやロックミュージックはすべての現代音楽の基礎といってもいいでしょう。

ダウンタウンは、その漫才スタイルやトークのスタイルが今までにないものだったがために、若い世代から人気を博し、今や日本の笑いのスタンダードになってしまいました。

やったことないことやると笑われるかもしれないし、炎上するかもしれませんね。
でもね。
そんなにヒトは他人を気にしちゃいない。
電車でよだれ垂らして寝てたからって、たぶんほかの乗客誰も気づいてませんよ。
気づいてたとしても1人や2人。
その人たち明日になったら忘れてるから。
周りの目は気にしなくていいんです。

だから常識を疑う力を養っておきましょう
「なんでこれはこうじゃなきゃいけないの?」
「これをこうしたらどうなるの?」

そうやって考えることが、未来をつくる第一歩になりますよ。

・・・っと脱線しましたが、非常におもしろい本です。
よければみなさん(大人も含めて)、読んでみてくださいね。

ちなみに瀧本さんのインタビューがZ会のホームページに載っていました。
http://www.zkai.co.jp/home/ikkan/2021/21c/009_index.html
よければどうぞ。

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