すっかり普及したスマートフォン。
現代人にとっては、もう無くてはならない存在になりました。
かくいう私もスマホが便利で便利で仕方ありません!!
LINEやfacebook、TwitterなどのSNSもそうですし、
いろんな会社のクーポンを発行しているアプリを使うこともあります。
あげくYoutubeで動画は見るわ、Kindleで本もマンガも読むわ、ランニング中も音楽聴きまくるわ・・・
(ランニングしてるんですよ。週に2、3日で5kmほど。健康のためにね!)
このサイトの管理も、ある程度スマホでやってしまってます。
私より上の世代(30代後半以上)の人は、いまいち使い方がわからない、という人もちょくちょく聞きます。
アプリ?なにそれウマいの?
ようわからんしガラケーのまましとけばよかったよ・・・と嘆くおじさんもいました。
(ガラケーに戻せばいいだけやん・・・)
一方で10代の生徒はすごいですね。
こういったものが、もう生まれてすぐに普及したわけですから、スマホあるのが当たり前。
吸収力もいいので、すぐに使いこなす。
3、4歳の子でも親の携帯を借りてすぐにYoutube立ち上げることができちゃうみたいですね。
彼らはまさに生まれながらにスマホがある世代。つまりスマホネイティブです。
彼らの現状をちょこっと紹介しましょう。
スマホネイティブの現状
以下の数値はH30の2月に内閣府が発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査」に載っているものです。
http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/net-jittai_list.html
・小学生でスマートフォン・ガラケーなどの機器を使用している割合は86.3%
・小中高生のインターネットの使い道BEST3は
→1位 動画視聴 2位 ゲーム 3位 コミュニケーション
・小中高生の平日1日あたりのインターネット利用時間は159.3分(=2時間半)。うち高校生は213.8分(=3時間半)。
これだけでもすごいですね~。
彼らの生活に欠かせないものであることがよくわかります。
さらには
・小中高生のスマートフォン利用における無線LAN使用率は93%
Wifiつながってないとお金やばい!
(私の時代だとパケットヤバい)
ってちゃんとわかってるってことですよね、これ。
スマホネイティブはネイティブだけあって、リテラシーも高いんだなあ、と。
親の現状
一方で、その保護者のリテラシーは・・・
スマホによる問題は多々取り沙汰されていますよね。
・ゲームの課金に関するトラブル(親のクレジットカード無断使用とか)
・見知らぬ人とのやり取りによるトラブル(出会い系とか)
・個人情報のトラブル(写真の流出とか)
・SNSによる友人トラブル(LINEでハブられるとか)
・生活リズムの乱れ
ぱっと思いつくものでもこれだけあります。
これに対する保護者の認知は・・・
・出会い系サイトなどの問題を知っている・・・83.0%
とこちらは高い。事件も多いですしね。
一方で
・クレカ管理などの電子商取引の問題を知っている・・・64.3%
・ネットの過度の利用に関する問題を知っている・・・59.0%
半分ちょいしか知らないってマジ!?
驚くべきは、この質問項目は4年続けて実施されているんですが、数値は4年間ほぼ変動なし。
つまり、4年で何も学んでないやん!ということ。
知ってる人は知ってるし、知らない人は知らないまま。
ちょっと心配になるデータです。
また
家でネット利用に関してルールを決めている・・・YESと答えた小中高生は65.1%
家でネット利用に関してルールを決めている・・・YESと答えた保護者はは83.5%
おやおや?
答にギャップがありますね・・・。
つまり親がルールを決めたつもりでも、子どもは「え?ルールなんかないよ~」ってなっているケースがそこそこあるということです。
やはり親と子どもでは温度差や理解の差があるようです。
これは案の定というべきか。
このようなスマホ云々のことを調べたりしていたのは、私の教えていた生徒がきっかけです。
スマホに夢中になるあまり、生活習慣が乱れる。
「睡眠時間が確保されていない」ことから学校でもぼーっとする。
あるいは授業中に寝る。
それどころか遅刻常習犯に。
そして不登校に。
ここ数年で、こんな生徒に数名、出会いました。
不登校がすべて悪だというつもりはありません。
意志を持って「学校には行かない」。
これは立派な選択肢だと個人的に思っています。
(別に学校批判でもないですよ)
でも自分の意志とは無関係に、学校に行けなくなる。
または日常生活に大きな支障が出る。
これはまたちがう問題です。
スマートフォンは便利です。
というか、これから先の時代は今以上に存在感を増しているでしょう。
ずーっと向き合っていかなければならないものなのです。
だからこそ、振り回されるのではなく、使いこなす、ことが大事です。
しかし、一度、負のスパイラルに陥ってしまうと解決は難しい気がしています。
(そういった子どもたちに何か手助けしてあげたいなあ・・・)
そうなる前に。
まずはスマホと適切な距離を取れるように、指導が必要かもしれません。
うまくいっている家庭は、「ルールを守る」ことがしっかり機能している気がします。
(三者懇談で聞いてみた経験上のおはなし)
ルールをつくることではなくて、守ることを意識する。させる。
例えば私が保護者の方から見聞きしたのは
●スマホに関する約束を破ったら、解約する。
●スマホに関する約束を守れれば、おいしいもの食べに行く。
●約束事について誓約書のようなものを書かせる。(=親子のギャップを埋める)
●スマホに関する約束を破ったら、第三者(塾の先生や学校の先生)に預かってもらう。
●親もどのような対策(フィルタリングなんか、最近はどの機器でもできる)ができるか理解を深める。
●親もどのようなトラブルがあるのか理解・認識を深める。
●親もスマホいじりまくったりしない。節度ある使い方をする。(子どもは見てる)
●一度決めたルールは絶対にゆるめない。
というようなことですかね。
子どものネットリテラシーは非常に高いです。
物理的な制約をほどこしても、すぐに別の抜け道を見つけます。
だから最後の2つあたりがもっとも重要ではないか、と個人的に思っています。
世界中で電子化が進んでいく中、日本だけスマホなくそうぜ~なんてことは不可能です。
昔はスマホなんてなかったのにね・・・という回想も時間の無駄です。
どう向き合わせるか。
どう共存させるか。
それが、どう生きていくか、につながっていくはずです。
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