2018年 福岡県公立入試問題 解説

このページでは2018年度の福岡県立入試の問題を解説しています。(理科のみ)

問題・模範解答はこちら↓↓
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/mondaikoukai300307.html

 

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大問1の解説

問2

ワセリンをぬった部分では気孔がふさがれ蒸散ができなくなります。

 

bの枝は「すべての葉の表にワセリンをぬった」とあるので、葉の表では蒸散ができません。
cの枝は「すべての葉の裏にワセリンをぬった」とあるので、葉の裏では蒸散ができません。

 

これを表にまとめます。(↓の図)

○はその場所で蒸散をしたことを表し、×はその場所で蒸散ができなかったことを表します。

 

ここでAとBの蒸散量を比べましょう。
Aでの蒸散量は4.5mL・Bでの蒸散量は3.6mLです。

この4.5-3.6=0.9mLの差は、葉の表からの蒸散が原因と考えられます。

 

 

またAとCを比べましょう。
Aでの蒸散量は4.5mL・Bでの蒸散量は1.5mLです。

この4.5-1.5=3mLの差は、葉の裏からの蒸散が原因と考えられます。

 

よって葉の裏からの蒸散量は葉の表からよりも多いことがわかります。

 

問3

外部から吸収した水分が通る管は道管です。

一方で、葉でできた栄養分が通る管が師管です。

 

 


覚えておこう

▼双子葉類の根での道管・師管の位置

 

▼双子葉類と単子葉類の茎での道管・師管の位置

▼葉の断面での道管・師管の位置

 

 

大問2の解説

表中のA~Eは
A・・・魚類
B・・・両生類
C・・・は虫類
D・・・鳥類
E・・・ほ乳類
です。

 

また文章中の
ウサギ→ほ乳類・メダカ→魚類・カエル→両生類・ハト→鳥類・トカゲ→は虫類
です。

 

問2

ハトとトカゲはそれぞれ
鳥類とは虫類
です。

 

体の表面は
鳥類・・・・羽毛でおおわれている
は虫類・・・かたいうろこやこうらでおおわれている
という違いがあります。

 

また
鳥類・・・・恒温動物
は虫類・・・変温動物
という違いもあります。

 

問3

ヒトの腕やコウモリの翼、クジラのひれは
役割は異なりますが、骨格の基本構造は同じです。

このような部分を相同器官といい、共通の祖先から進化していった証拠と考えられています。

大問3の解説

問1

気体を発生させて集める実験では、ふつうはじめに集まった気体は捨ててしまいます。
それはもともと試験管に入っていた空気が移動してきただけと考えられるためです。

 

問2

金属特有の性質としては
・みがくと金属光沢がある
・電気を通しやすい
・熱を通しやすい
・たたくとうすく広がる、のびる
というものがあります。

 

大問4の解説

問1

図1でつくられているのは電流を取り出すための電池です。

 

電池をつくるには

電解質水溶液
→食塩水や塩酸など。
※砂糖水やエタノールは非電解質の水溶液のため、電気を通しません。

2枚の異なる金属板
を用意する必要があります。

 

そのため装置B(2枚とも亜鉛板)・装置C(砂糖水を使用)ともに電流を取り出せないことになります。

 

問2

装置Aのように
①電解質水溶液としてうすい塩酸
②金属板として亜鉛板・銅板
を使っている電池では、各金属板で起こっていることを覚えておきましょう。

 

▼亜鉛板では・・・
亜鉛が電子を失って、亜鉛イオンとなり塩酸中に溶けだします。
(亜鉛板がぼろぼろになる)
また亜鉛板は電池の-極となります。

 

▼銅板では・・・
亜鉛板から移動してきた電子を水素イオンが受け取り、水素の気体が発生します。
(銅板に水素の小さい泡がつく)
また銅板は電池の+極となります。

 

問3

図2のような備長炭を使った電池。

 

アルミニウムはくでは・・・
アルミニウムが電子を失って、アルミニウムイオンとなります。
つまりアルミニウムはくがぼろぼろになります。
そのためアルミニウムはくが-極となります。

 

また備長炭(炭素)の部分が+極となります。

 

大問5の解説

問2

サンゴの主成分は石灰岩や石灰石と同じです。
(炭酸カルシウムという物質。石灰岩はサンゴの死がいが押し固められてできた岩石。)
そのため、塩酸を加えると二酸化炭素を発生させながら溶けます。

 

問3

会話文にある通り、
小さな粒ほどゆっくり沈み、大きな粒ほどはやく沈みます。

 

そのため川から海へ水が流れ込んだとき、
小さな粒は海岸から遠いところに沈み、大きな粒は海岸に近いところに沈みます。(↓の図)

図からもわかる通り、
粒が大きいほど浅いところに沈み、粒が小さいほど深いところに沈みます。

 

A層が砂の層、B層が泥の層なので浅い海になったことがわかります。
つまり土地が隆起(=陸地そのものが上がる)したことになります。

 

問4

図4や図5はP・Q・Rにいる観測者が地面を掘って得た柱状図です。

よって柱状図の一番上の部分はそれぞれ標高が
P→120m・Q→100m・R→110m
であることがわかります。

次にC層(火山灰の層)の標高を調べると↓のようになります。

これを図3に書き込みます。

よって地層はに低くなっていることがわかります。

 

 

大問6の解説

問2

図1のアは冬至・イは夏至です。
また太陽の日周運動は東→南→西へと進むので、AとCが日の出、BとDが日の入りを表します。

 

問3(1)

図2より
冬至の日の記録(ア)は39.0cm。
夏至の日の記録(イ)は57.0cm。
その差は18cmです。

これが太陽の日周運動で何分にあたるか計算すれば、冬至と夏至の昼の長さの差が求められます。

 

図2から太陽は透明半球上を1時間で4cm進んでいることがわかります。

 

太陽が18cm動くのにx分かかるとすると
60分:4cm=x分:18cm

 

これを解くと
x=270分=4時間30分
となります。

 

※1時間:4cm=x時間:18cmとしてもよいですが、「分」の状態で計算する方が楽なことが多いです。

 

問2(2)

季節が変わることで日本付近では
・昼夜の長さのちがい
・日の出、日の入りの方角
・太陽の南中高度
などが変化します。

このような季節による変化は
公転面に対して地軸が傾きながら、地球が公転していることが原因です。

 

 


覚えておこう

・昼夜の長さのちがい
・日の出、日の入りの方角
・太陽の南中高度
が季節によって変化するのは
地軸を公転面に対して傾けながら、地球が公転しているから。

 

大問7の解説

問1

コイルにはたらく力を反対向きにしたいとき
・電流を逆向きにする
・磁界の向きを逆向きにする
という方法があります。

 

問2

図2より、500mAの端子をつかっているので250mAの電流が流れています。
250mA=0.25Aです。

 

オームの法則より
5V÷0.25A=20Ω
となります。

 

問3

コイルが大きく動くのは、コイルに大きな力がはたらいたとき。
コイルに大きな力がはたらくのは、大きな電流が流れたとき。

 

電流は回路全体の抵抗が小さいほど流れやすく、回路全体の抵抗が大きいほど流れにくいです。

 

また直列回路は合成抵抗が大きく、並列回路は合成抵抗が小さいです。

 

よって回路全体の抵抗が大きい順に

B(直列) → A →C(並列)

となり、

 

電流の流れやすい順は

C(並列) → A →B(直列)

となります。


押さえておこう

抵抗を直列につなぐ→合成抵抗が→電流は流れにくい
抵抗を並列につなぐ→合成抵抗が→電流は流れやすい


 

大問8の解説

問3

問題文中の「球Yを高さ15cmの位置から転がした場合」の木片の移動距離は、
表より18.0cmです。

 

求めるのは、球Xで木片を18.0cm移動させるための高さです。

 

表より球Xを高さ5cmから転がすと、木片は4.0cm移動します。

 

よって求める高さをx(cm)とすると
5cm:4.0cm=x(cm):18.0cm

 

これを解いて
x=22.5cm
となります。

 

問4

まずP点での速さから考えます。

 

傾きを大きくしましたが、スタート地点の高さは同じです。
よってスタート地点で持つ位置エネルギーは同じです。

 

ここからP点まできたとき、P点での位置エネルギーは傾きに関わらず0J。
力学的エネルギーの保存よりP点での運動エネルギーも傾きに関わらず同じ

 

よって傾き関係なく、P点での速さは同じということになります。

 

一方でP点に達するまでの時間は傾きが大きい方が短くなります。

傾きが大きい方が速さの変化も大きいうえに、進む距離が短くなっているためです。

 

このときの時間と速さの関係を表すと↓のようになっています。

 

 


押さえておこう

スタート地点の高さが同じであれば、傾き関係なく、最下点での速さは同じ

スタート地点の高さが高い→最下点での速さは大きい。
スタート地点の高さが低い→最下点での速さは小さい。


 

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