映像授業がもたらす塾革命

ずいぶんと映像授業を取り扱う塾が増えてきました。
塾だけではなく学校も、ですね。

 

私立の高校なんかでは、○進予備校のシステムや授業を取り入れている高校もあると聞きます。

 

授業を「映像で視聴する」スタイルもありますが
授業を「電子黒板」や「タブレットを投影」するスタイルも多くみられます。
(要はチョークとかホワイトボードのペンとか使わないんですよ)

 

それもこれも根本にあるのはインターネットの技術革新ですよね。

 

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映像授業がもたらすもの

授業を「映像で視聴する」スタイルというのは、どこかの塾や予備校の名物講師が授業する様子を撮影。

 

その映像を、インターネットを介して、
どこかの塾のどこかの教室にいる生徒がPCやタブレットやスマホで視聴するという流れです。

 

「インターネットの技術革新は距離という概念を破壊した」
と言われます。

 

東京に住んでいる人が、「大阪の有名たこ焼き店のたこ焼きを食べてえなあ・・・」って思ったら
自分が大阪に行くか、大阪に行った人からお土産としてもらうしかなかったわけです、昔は。

 

しかし今やAmazonでポチですよ。
楽天ポイントが欲しければ楽天市場でポチですよ。
2、3日すればたいていのモノは届きます。

 

もっと言えば。
大昔はLINEどころかメールさえなかったわけです。

 

自分の恋心をしたためたラブレターを送るためには、
郵便屋さんに任せるか、江戸時代なら飛脚にお願いするしかなかったわけです。

 

距離という物理的な制約で「できなかったこと」が、
インターネットの登場により「できること」に変化を遂げたわけです。

 

 

ここ最近の映像授業もそうです。

九州に住んでいる僕が、あの有名なA先生の授業を聞きたければ、東京の○○予備校に行かなければ見られない!
ってことはもうないわけです。

 

日本全国どこにいようが、電波とスマホがあればどんな有名な先生の授業も見放題。

 

つまり質の高い授業がいつでもどこでも見られる時代になったんですよね。

 

わざわざ、小さな塾のどこの馬の骨かもわからないおっさんの授業をいやいや受けなくても、質の高い授業を受けることが容易になったんです。

 

ということは。
「どこの馬の骨かもわからないおっさん」は職を失う危険性が高いんです。

 

もっと言うと
質の高い授業を全国各地で簡単に見られるので、塾の教師・講師はそんなに必要ない
という状況にもなりつつあるのです。

 

少子化が重なって、この傾向は拍車がかかると思います。

 

塾講師は減る。(学校の教師も同じでしょうけど)
特に実力のない講師はもっといらない。

 

映像授業ではできないこと

映像授業の普及によって、
「映像授業を提供している会社」から映像授業を放映する権利を得られれば、
だれでも塾を立ち上げることができる
そんな業界へと変化を遂げていきそうです。

 

一方で映像授業だけではできないこともあります。
それは生徒の皆さんの「学習のコントロール」です。

 

生徒の学習状況に合わせた宿題を出す、ということはできたとしても、
宿題をしたかどうかのチェックまではできないですからね。
そこは現場の人が、生徒さんのノートを回収して、チェックして・・・という作業が必要になりそうです。

 

なのでおそらくは
「授業は映像授業を見てもらうが、宿題チェックや自習室管理をする“管理者”がいる塾」
という塾が増えてくるんじゃないでしょうか。

 

ニーズがあれば
「映像授業をちゃんと生徒が見ているか横で監視している塾」
なんてのも出てきそうです。
(めっちゃ生徒からは嫌われそうですけど・・・)

 

とここまでは
映像授業が既存の塾をのっとってしまうようなニュアンスを出しましたが。

 

しかし、授業というのは本来インタラクティブなもの。
インタラクティブとは双方向ということです。

 

 

つまり先生と生徒のキャッチボールなんですよね。

 

先生目線としては、
このボールが受け取れるか?
この変化球を取れるように成長してほしいな。
先生はそんなことだけを考えているだけではなく・・・

 

この子は、このコースが苦手だから、そのコース中心に投げ込んでみよう、など
生徒一人一人を考えてボールを投げてるんです。

 

で、投げ返されたボールがどんな球質か。
速球か変化球か。
軌道は山なりか、まっすぐか。
コントロールはどうか。

 

そういった授業中の
目線や姿勢、黒板を写す速度、問題の取り組み方、指示の聞き方・・・

あらゆるリアルタイムの情報から次にどんなボールを投げるか考えています。

 

そしてそれは授業内にとどまりません。
塾にやってきたときの挨拶のようす、休み時間の過ごし方、質問に来た時の表情など・・・

さまざまな場面から情報を得て、最適な指導ができるように努めるのです。
(すべてがうまくいくわけではないのが、心苦しいですが・・・)

 

映像授業は、「質の高い知識や解法」を伝えることは得意ですが、「生徒に合わせた指導」は苦手です。

 

きちんとした先生であればあるほど、「知識や解法の伝達」だけでなく、
こういったところに長けているため、映像授業がいくら流行ろうとも淘汰されることはないでしょう。

 

映像授業の流行は、こういった指導力のある先生の力を浮き彫りにします。
反対に指導力のない先生はどんどん淘汰され、いなくなっていくでしょう。

 

これからの塾選びに1つ、あえて映像授業という方法を取らない塾があれば、どんな塾か見てもよいかもしれませんね。

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小中高生に数・理を教えている関西の丑年塾講師。
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