このページでは2018年度の千葉県立入試一般選抜(前期)の問題を解説しています。(理科のみ)
問題・模範解答はこちら↓↓↓↓
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大問1の解説
(1)
マツは代表的な裸子植物です。
その花は雄花と雌花に分かれています。
図1のア・・・雌花(胚珠がある)
図2のイ・・・雄花(花粉のうがある)
図3のウ・・・若いマツカサ(まつぼっくりのこと)
図4のエ・・・成熟したマツカサ
※マツカサは雌花が変化したもの。種子の集まりとも言えます。
(2)
液状化・・・振動により地盤がやわらかく液体状になる現象。
土石流・・・土砂が雨水などと混ざり合って、河川・渓流などを流れ落ちる現象。集中豪雨が主な原因。
(3)
陽イオン・・・原子が電子を失ったもの。
陰イオン・・・原子が電子を得たもの。
大問2の解説
(1)
光の反射・屈折の問いでは、光が入射した点における垂線を意識しておきましょう。
垂線との間にできる角にだけ名前がついています。(↓の図)
(2)
図4のような円形ガラスを通った光の一部は反射します。
このとき入射角が30度なので、反射角も30度となります。
POINT!!
・反射の法則(ルール)
入射角=反射角
残りの光は屈折して、空気中に出ようとします。
このとき入射角が30度なので、それより大きな角をつくって屈折します。
POINT!!
・屈折のルール
空気中→ガラス中(水中) : 入射角>屈折角
ガラス中(水中)→空気中 : 屈折角>入射角
※必ず空気側の角の方が大きくなる!
よって光はウのように進むこととなります。
(3)
ガラス中を進む光の入射角が一定以上の大きさになると、
光は屈折することができず、すべて反射します。
このような現象を全反射といいます。
大問3の解説
(1)
ゾウリムシやアメーバ・ミジンコは単細胞生物です。
このように水中の微生物の多くは単細胞生物です。
※ただしミジンコ・クリオネ・アオミドロ・ネンジュモ・ボルボックスは多細胞生物。
(2)
細胞があつまったもの・・・組織
組織が集まったもの・・・・器官
器官が集まって生物1体(=個体という)ができます。
(3)
動物・植物ともに共通な構造は
核・細胞質・細胞膜
です。
一方植物のみがもつ構造として
葉緑体・液胞・細胞壁
があります。
(4)
葉緑体は植物の細胞に見られる構造です。
光合成を行う部分でもあります。
しかし植物のからだならどこにでもある、というわけでもありません。
根や葉の表面部分(=表皮といいます)にはありません。
大問4の解説
(1)
知識がなくとも消去法で選びましょう。
水蒸気・窒素・酸素は無害な気体です。
二酸化硫黄は火山活動以外にも、化石燃料の消費でも発生します。
そして酸性雨の原因にもなります。
(2)
次の表を押さえておくとよいです。
この表からも
・雲仙普賢岳はドーム状の火山、火山噴出物は白っぽい色
・マウナロアは傾斜のゆるやかな火山、火山噴出物は黒っぽい色
ということがわかります。
(3)
火山の形状はマグマの粘り気で決まります。
マヨネーズのように粘り気が強いと、傾斜の急なドーム状の火山になります。
一方、水のように粘り気が弱いと、傾斜のゆるやかな盾状の火山になります。
大問5の解説
(1)
図より、60℃の水100gには
X・・・約36gまで溶ける
Y・・・約58gまで溶ける
Z・・・約108gまで溶ける
ことがわかります。
実験1では、60℃の水100gに
X・・・50g溶かした
Y・・・70g溶かした
Z・・・90g溶かした
とあるので
X・・・50g-36g=14g溶け残る
Y・・・70g-58g=12g溶け残る
Z・・・すべて溶ける
とわかります。
よってイが正解になります。
(2)
ろ過の注意点は2つ。
・液体を注ぐときはガラス棒を伝わらせる。
・ろうとの先端の長いほうをビーカーの内側につける
ということです。
それが守られているのはエのみです。
(3)
求めたいのは
20℃の水90gに溶ける物質Yの質量(M)です。
20℃の水100gに溶ける物質Yは12gなので
$$90:M=100:12$$
これを解いて
M=10.8
よって20℃の水90gには物質Yが10.8g溶けます。
したがって温度を下げることで出てくる結晶は
$$70g-10.8g=59.2g$$
この小数第1位を四捨五入して、59gとなります。
大問6の解説
(1)
光合成は次のような式で表されます。
二酸化炭素+水→デンプン+酸素
この中で生じた有機物とはデンプンのことです。
(2)
分解者とは、
消費者のうち、死がいやフン、落ち葉に含まれる有機物を取り入れる生き物
のことです。
その例としては
・菌類・・・・キノコやカビのなかま
・細菌類・・・乳酸菌、大腸菌など
・その他・・・ミミズやダンゴムシなど土中の小型の生物
があてはまります。
よってアのみが正しいこととなります。
(モグラ・トカゲは消費者といえる)
(3)
草食動物が増えると、そのえさである植物が減少します。
また、その草食動物の敵である肉食動物が増えます。
(4)
より複雑な、網の目のような「食べる」「食べられる」の関係を食物網を言います。
大問7の解説
(2)
実験1で100gのおもりをつるしたときを考えてみます。
おもりの重力が1N働きます。(↓の図)
この重力を、動滑車を用いて支えています。
左側の糸、右側の糸を考えて、
それぞれ0.5Nずつの力がはたらいています。(↓の図)
よってばねには0.5Nの力がはたらいていることとなります。
このとき表から
ばねの長さ=11.0cm
です。
ばねののびは
ばねののび=11.0-10.0=1.0cm
です。
つまりこのばねは
0.5Nで1cmのびる
というばねだとわかります。
それを表すグラフはウのみです。
(3)b
ばねa、ばねbは同じばねです。
このばねが互いに長さが等しいということは、
ばねaにはたらく力=ばねbにはたらく力
となっているということ。
斜面1の台車Aに100g(つまり1N)のおもりをx個のせているとします。
おもりだけで
1N× x個=x(N)
です。
そこに台車の質量200gを考えると
2+x(N)
の力が下向きにはたらいていることになります。(↓の図)
この力を分解しましょう。(斜面に平行な方向と斜面に垂直な方向)
ここで斜面の傾きが30度であることから、↓のような角度の関係になっているとわかります。
よってその辺の長さの比は1:2:√3であることから
$$斜面に平行な方向の分力=(2+x)×\frac{1}{2}(N)・・・①$$
となります。
次に斜面2の台車Bに100gのおもりをy個のせたとします。
おもりだけで
1N×y個=y(N)
です。
台車の質量200gを考えると
2+y(N)
の力が下向きにはたらいていることとなります。(↓の図)
先ほど同様に、この力を分解します。(斜面に平行な方向と斜面に垂直な方向)
ここで斜面が3:4:5の三角形となっていることに注目。
辺の長さの比が↓のようになっています。
よって
$$斜面に平行な方向の分力=(2+y)×\frac{3}{5}(N)・・・②$$
①と②が等しいため
$$(2+x)×\frac{1}{2}=(2+y)×\frac{3}{5}$$
これを変形すると
$$10+5x=12+6y$$
さらに変形して
$$5x-6y=2$$
x、yが自然数であることを考えると(x・yはおもりの個数)
5の倍数ー6の倍数=2
となっています。
5x(5の倍数)と6y(6の倍数)の差が2になるのは
x=4、y=3のときです。
よってAにのせるおもりは4個、Bにのせるおもりは3個です。
大問8の解説
(1)
ア→二酸化炭素発生
イ→水素発生
ウ→酸素発生
エ→アンモニア発生
どれも代表的な気体の発生方法です。
覚えておきましょう。
(2)
一次電池・・・充電できない。使い切り。
二次電池・・・充電できる。
大問9の解説
(1)
ア→くもり
イ→雪
ウ→あられ
エ→霧
くもり・晴れ・快晴・雪は必ず覚えておきましょう。
(2)①
伝導とは・・・
物質が移動することなく、物質の内部を熱が伝わる現象。
対流とは・・・
物質が移動して全体に熱が伝わる現象。
放射とは・・・
ある物質から離れた物質にまで熱が伝わる現象。
(3)
実際に含まれる水蒸気量を求めるには次の式を利用します。
$$実際の水蒸気量=飽和水蒸気量×\frac{湿度}{100}$$
12月3日の13時、気温は16.0℃、湿度は44%です。
16.0℃における飽和水蒸気量は13.6なので
$$実際の水蒸気量=13.6×\frac{44}{100}=5.984g$$
小数第3位を四捨五入して5.98gとなります。
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