このページは2019年6月の理科の時事問題に出題されそうな出来事を掲載しています。
覚えておくべき用語は●○●○●のように黄色の下線を引いています。
間違いなどあればお問い合わせまで教えてください。
2019年6月の理科時事問題
新種の水生昆虫が発見
小笠原諸島で、新種の水生昆虫オガサワラセスジダルマガムシが見つかった。
小笠原諸島の生物は独自の進化を遂げており、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれるほど、貴重な動植物が多い。
小笠原諸島は近年、渇水が深刻化していて生息環境が危ぶまれ、発見チームは「環境について考える契機にしたい」としている。
各地で梅雨入り
5月半ばから6月中旬にかけて、日本各地で梅雨入り。
沖縄は5月16日ごろ。
九州南部は5月31日ごろ。
東海・関東・甲信越・北陸は6月7日ごろ。
四国・中国・近畿は6月26日時点でまだ梅雨入りしていない。
西日本の梅雨入りが遅れている原因は、上空を流れる強い西風が日本の南を流れていることによって、梅雨前線が西日本に停滞しないため。
梅雨前線は、小笠原気団とオホーツク海気団の勢力がつりあってできる停滞前線。
やがてオホーツク海気団が弱まり、小笠原気団の勢力が強まると夏の高温多湿の気候となる。
最大震度6強の地震
6月18日夜、山形県沖を震源とする地震が発生。
新潟県村上市で最大震度6強を観測。
※震度は地震のゆれの大きさを表す尺度で、震度0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7の10段階ある。
この地震は、北海道沖から新潟県まで続く「日本海東縁ひずみ集中帯」と呼ばれるエリア内で発生。
このエリアの海底は東日本をのせた北アメリカプレートと、大陸側のユーラシアプレートがぶつかりあってできている。
北アメリカプレートは太平洋プレートによって東側から押されており、日本海東縁部には東西から押し合う力が働いて、地震を起こすエネルギーとなる「ひずみ」がたまっている。
そのため活断層が密集していると考えられている。
手足口病が西日本で猛威
手足口病は、水疱性の発疹が主な症状の急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。
6月3日から9日までの1週間の1医療機関当たりの患者報告数は、九州全県で警報基準値を上回っており、福岡県では過去5年間で患者報告数は最多。
各都道府県は「手洗いの励行」に加え、「タオルの共用」を避けて感染予防に努めるよう求めている。
「大雨警戒レベル」の運用開始
5月29日より気象庁の防災気象情報や市町村の避難情報に、危険度に応じた5段階の「警戒レベル」が加わった。
大きな被害が出た2018年7月の西日本豪雨を受けて行われる対応策。
避難勧告などの情報が理解されず、住民が逃げ遅れるなどのことがあった。
・警戒レベル1・・・警報級の大雨が数日中に降るとの予報が出る場合。
・警戒レベル2・・・大雨注意報と洪水注意報など。
・警戒レベル3・・・避難準備・高齢者等避難開始。
・警戒レベル4・・・避難勧告と避難指示(緊急)。全員避難の段階。
・警戒レベル5・・・既に災害が発生している。または、数十年に1度の大雨を受けた特別警報が出た段階。
シベリアの永久凍土からライオンの赤ちゃんを発見
6月3日、シベリアの永久凍土から氷河期に生息していたホラアナライオンの赤ちゃんとオオカミの頭部が氷漬けの状態で見つかったと発表された。
いずれも約3万年前の個体で、表情が分かるほど奇跡的に良好な保存状態だという。
氷河期は「新生代氷河時代」と呼び、4900万年前から始まったとされている。
海底探査の国際大会で日本チームが準優勝
深さ4000mの深海をロボットを使って無人で探査する技術を競う国際大会で、日本のチーム「チーム・クロシオ」が準優勝。(優勝は米国チーム。)
この大会は、人が海に立ち入ることなく、ロボットが自律的に探査し、短時間で海底の地形図を作製するのを競うもの。
海洋研究開発機構を中心に大学や企業など8機関からメンバーが集まった日本の「チーム・クロシオ」は、アジア勢で唯一、決勝に臨む8チームに残っていた。
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