2020年3月の理科時事問題

このページでは定期試験に出題されそうな2020年3月の理科の出来事をまとめています。

※状況は変化する可能性もあるので、最新情報は該当のホームページなどをご覧ください。

 

 

最古の「現生鳥類」の化石を発見

3月18日、鳥のほぼ完全な頭蓋骨が含まれている岩石が見つかったと発表された。

岩石が見つかったのはベルギーとオランダの国境付近。

いわゆる鳥である「現生鳥類」のグループに属する化石としては最古のものと考えられる。

 

この鳥が生きていたのは今から6670万年前。

「アステリオルニス・マーストリヒテンシス」と命名された。

頭蓋骨と脚の骨の分析から、カモとニワトリの特徴をあわせ持っていたことが判明し、それらの共通祖先との関連が示唆される。

 

 

米国宇宙軍が初のロケット打ち上げ

2019年12月に発足した、アメリカの6番目の軍隊「米国宇宙軍」による初の宇宙ロケット打ち上げが3月26日に実施された。

今回打ち上げられた衛星は、次世代の軍事通信ネットワークの構築を担う。

 

今回、軌道に投入されたのはAEHF-6と呼ばれる通信衛星。で、米国が整備を進める新型の軍用通信衛星システムの構築を担うことになる。

新たに構築される軍用通信衛星システムは、カナダやオランダ、英国などの同盟国にも利用される。

 

 

海で分解されるプラスチックの開発に成功

大阪大などのチームが、海で分解される新しいプラスチックを開発したと発表。

原料は植物で、透明シート状に加工できる。

原料が比較的安く、製造方法も簡単だという。海洋プラスチックごみ対策に役立つとしている。

 

材料としてタピオカの原料キャッサバに含まれるデンプンと、紙の原料パルプに含まれるセルロースに注目。

材料を水に溶いて薄くのばし、加熱してシート状に加工した。

一般的に使われているポリエチレンなどのプラスチックと比べ、強度は倍以上だった。

 

 

琥珀の中に史上最小の恐竜化石

3月11日、ミャンマー産の琥珀(こはく)の中に史上最小の恐竜の化石が見つかったと発表された。

生息時期は9900万年前と見られる。

 

発表された論文によると、後頭部から口先までの長さはわずか1.5cmで、幅は親指の爪ほど。

世界最小の鳥であるマメハチドリとほぼ同じサイズで、体重は10セント硬貨(約2g)より軽かったと示唆される。

 

今回の恐竜は「オクルデンタビス・カウングラアエ」と名付けられた。

研究によると、始祖鳥やジェホロルニスに最も近い恐竜だという。

現生の鳥類とは遠い親戚に当たる。

 

 

新型コロナ、WHOがパンデミックと宣言

3月11日、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を「パンデミックとみなせる」と発表した。

 

・アウトブレイク・・・地理的に狭い範囲内で、ある疾病が急増することを意味する。

・エピデミック・・・・最初に急増したコミュニティの外に、その疾病が広がったことを意味する。

・パンデミック・・・・エピデミックが国境を越えて広がり、世界中で大勢の人々に影響を及ぼすようになった。

 

 

顕著な暖冬 全国7割で高温1位記録を更新

3月2日、気象庁はこの冬(2019年12月~2020年2月までの3か月間)の天候のまとめを発表。

冬型の気圧配置が続かず、全国的に高温となる時期が多くなった。

特に、東・西日本で統計開始の1946~1947年の冬以来、最も高い記録を更新し、記録的な暖冬となった。

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