中学で習う生物では「細胞分裂」「体細胞分裂」「減数分裂」と似たような言葉がよくあります。
「細胞分裂、体細胞分裂と減数分裂ってどう違うの??」と疑問を持った人もいるかもしれません。
実際によく出る質問の1つです。
これらを中学理科の範囲から解説していきます。
動画による解説は↓↓↓
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1.そもそも細胞分裂とは?
細胞分裂とは
1つの細胞が分裂して2つになること
をいいます。
そして細胞分裂はさらに2つに分けられます。
それが
体細胞分裂と減数分裂
です。
POINT!!
細胞分裂は「体細胞分裂」と「減数分裂」の2種類がある。
体細胞分裂とは、体細胞をつくるための細胞分裂です。
減数分裂は、生殖細胞をつくるための細胞分裂です。
このように、そもそもつくられる細胞がちがいます。
ちなみに
体細胞・・・・からだをつくっている細胞のこと
生殖細胞・・・生殖をおこなうための専用の細胞のこと
です。
※生殖細胞は動物ならば精子と卵、植物ならば精細胞や卵細胞のこと。
POINT!!
体細胞分裂では「体細胞」をつくる。
減数分裂では「生殖細胞(精子と卵・精細胞・卵細胞)」をつくる。
2.体細胞分裂をもっと詳しく
体細胞分裂が行われるのは
植物・・・根や茎がのびるときに行われている
動物・・・からだが大きくなる時に行われている
というようなときです。
他にも受精卵が成長していく過程(胚の発生といいます)でも起こります。(↓のようなとき)
体細胞分裂で気を付けておきたいのは染色体の本数の変化です。
▼体細胞分裂のようす(動物の場合)
①では・・・
もとの細胞があります。このときの染色体の本数をx本とします。
②では・・・
核が消えて、なかの染色体が現れます。
このときには、染色体は複製されて 2x 本になっています。
③~⑥では・・・
染色体は2つの細胞に分かれて入っていきます。
⑦では・・・
上の細胞の染色体数は x本、下の細胞の染色体数も x本 になっています。
つまり元の染色体数と同じです。
POINT!!
体細胞分裂では
・核が消えた直後には染色体が複製される(①→②の間に複製)
・新たな体細胞ができると、体細胞1個あたりの染色体本数は元と同じ。(⑦)
3.減数分裂をもっと詳しく
減数分裂が行われるのは
生殖細胞(精子と卵・精細胞・卵細胞)がつくられるとき
です。
減数分裂でも気を付けておきたいのは染色体の本数の変化です。
もとの細胞の染色体の本数をx本とします。
そして、もとの細胞から2つの生殖細胞ができます。
このとき1つの細胞にもとの半分ずつの染色体が入ります。
左の細胞にはx/2本、右の細胞にもx/2本の染色体が入っていることになります。
POINT!!
生殖細胞(精子と卵・精細胞・卵細胞)の染色体数はもとの半分。
4.まとめ
■体細胞分裂
体細胞をつくるための分裂。
途中で染色体数が2倍になるが、分裂後の細胞の染色体数は元と同じ。
■減数分裂
生殖細胞をつくるための分裂。
分裂後の生殖細胞の染色体数はもとの半分
コメント(承認された場合のみ表示されます)
ずっと分からなくてモヤモヤしていたところが理解できました!!ありがとうございます。。 ここの単元得意になれそうです!
宮崎様
コメントありがとうございます。
お役に立ててよかったです。
またぜひともご活用ください。