2024年4月の理科時事問題

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2024年4月の理科時事問題

岩手県から日本最古の植物化石を発見

静岡大学などの研究グループが、岩手県大船渡市の地層から約4億年前の植物化石を発見した。

これは日本で見つかった最も古い植物化石で、古生代前期デボン紀のものである。

地殻活動が活発な日本では、植物化石が残りにくいとされる中での発見である。

 

溶連菌の感染患者、過去最多の昨年を上回る勢い

国立感染症研究所によれば、STSS(劇症型溶血性連鎖球菌感染症)の患者数が過去最多を更新中。

STSSは溶連菌(ようれんきん)により、急速に臓器や組織が壊死(えし)する病気。

初発症状は咽頭痛や発熱などで、致死率は高い。感染経路は接触や飛沫で、命に関わる危険性がある。

 

台湾でM7.7の地震

日本時間4月3日午前8時58分に台湾の東部沖でM7.7の大地震が発生。

台湾東部花蓮では建物が倒壊し、7人が死亡、700人以上が負傷。

沖縄県与那国島では震度4を観測し、津波警報が発令されたが、その後解除。

震源は台湾東部沖で、深さは23km。余震もその後続いている。

 

iPS細胞を自動的に作製する技術を開発

京都大iPS細胞研究財団とキヤノンが、患者本人の血液から医療用のiPS細胞を自動的に作製する技術を共同開発。

これにより、iPS細胞の作製費用を大幅に削減し、来年の実用化を目指す。

iPS細胞は、多能性の幹細胞で、2006年に京都大学の山中伸弥教授らによって初めて作製された。

成熟した細胞を時間を巻き戻すように初期化し、あらゆる生体組織に成長できる万能な細胞を作ることに成功。

この発見は再生医療や創薬研究に大きく貢献するとされている。

 

ヒッグス粒子発見のヒッグス氏死去

英国エディンバラ大学は、物理学者ピーター・ヒッグス名誉教授が亡くなったことを発表した。

彼はヒッグス粒子の存在を予想し、2012年にその存在が確認されたことで知られる。

ヒッグス粒子は1964年に、宇宙誕生後、物に質量を与えた素粒子の存在として予想され、後にヒッグス粒子と呼ばれるようになった。

ヒッグス氏は94歳で、生涯を科学に捧げた教育者でもあり、多くの若い科学者に影響を与えた。

 

アメリカで7年ぶり皆既日食

4月8日、メキシコから米国、カナダにかけて皆既日食が観測された。米国本土では7年ぶり。

NASAによると、米国の南部テキサス州から北東部メーン州までの十数州で皆既日食が観測され、大都市も含まれた。

日本では2035年に関東北部で皆既日食が観測される予定だ。

皆既日食は、月が地球と太陽の間に位置し、太陽光が地球にさえぎられる現象。

 
その結果、太陽が完全に隠れ、日中が一時的に暗くなる。

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