2024年5月の理科時事問題

このページでは2024年5月の理科に関するニュース(時事問題)を掲載しています。

 

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2024年5月の理科時事問題

外来オオサンショウウオ飼育禁止へ

政府は5月28日、日本固有種以外のオオサンショウウオを特定外来生物に指定し、飼育や放出を禁止する政令を閣議決定した。

指定には交雑個体も含まれ、7月1日に施行される。

外来種や交雑個体は京都府や広島県などで生息が確認され、在来種の生態系に悪影響を及ぼしている。

 

月のカンラン石発見

5月27日、立命館大学などの研究グループは、日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM」が得た月面の岩石データから、月の内部に存在する「カンラン石」の存在を確認したと発表。

これは月の起源を探る上で重要な手がかりとなる。発表は千葉県で開催された学会で行われた。

 

iPS細胞から卵原細胞大量作製

5月21日、京都大学の研究グループは、ヒトiPS細胞から卵子のもととなる「卵原細胞」を大量に作る方法を開発したと発表。

これまでは作製できる細胞の数が少ないことが課題でしたが、BMPというたんぱく質を加えて培養することで、約100億倍の数に増加させることに成功。

同じ方法で精子のもとになる細胞も大量に作り出すことができた。

 

世界最古のイルカ化石発見

群馬県立自然史博物館は、群馬県安中市の約1100万年前の地層から発見されたイルカの化石が、新種のヨウスコウカワイルカ科で最も古いものと確認。

栃木県内でも同様の化石が見つかり、口の裏の骨のくぼみの特徴などから新種と判断された。

この発見はイルカの進化の過程を知る上で重要とのこと。

 

スーパーコンピューターランキング

スーパーコンピューターの世界ランキング「TOP500」が発表され、米国の「フロンティア」が5連覇を達成。

同機は毎秒120京6000兆回の計算速度を記録している。

日本の「富岳」は44京2010兆回で4位を維持。

その他、東京工業大学の「ツバメ4.0」が31位にランクイン。

 

OpenAI、新AIモデル「GPT-4o」発表

5月13日、OpenAIは新たなAIモデル「GPT-4o」を発表。

このモデルはテキスト、音声、画像、映像をシームレスに扱うことができ、自然なテンポでのリアルタイム音声会話が可能。

また、多言語対応や複雑な対話の理解力も向上しているとのこと。

 

太陽フレア、72時間で7回発生

情報通信研究機構は、5月8日から10日午後4時ごろまでに、太陽表面での爆発現象「太陽フレア」が6回発生し、さらに11日午前10時半ごろ、これまでで最大規模の太陽フレアが発生したと発表。

これにより、陽子などの電気を帯びた粒子が大量に放出され、地球の磁場が乱れる「磁気嵐」が発生。

日本国内でも北海道などでオーロラが確認された。

今回の大規模な太陽フレアは、観測史上初めて72時間内に7回発生したもので、数日間は通信衛星やGPSの位置情報、短波無線通信に影響が出る可能性があった。現在までに大規模な通信障害は確認されていない。

 

アタカマ天文台、26年かけて完成

5月1日、東京大学が南米チリの高地に建設を進めていた「アタカマ天文台(TAO)」が26年かけて完成した。

標高5640メートルに位置し、ギネス世界記録にも登録された。

大型赤外線望遠鏡を備え、来年から観測を開始。

この天文台は、銀河誕生の様子や惑星の起源解明に貢献することが期待されている。

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