2022年 奈良県公立入試問題 解説

このページでは2022年度(令和4年)の奈良県立入試一般選抜の問題を解説しています。(理科のみ)

問題・解答などはこちらから↓

https://www.pref.nara.jp/17661.htm

 

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大問1の解説

(2)

ア→魚類 イ→両生類 ウ→ほ乳類 エ→は虫類 オ→鳥類

 

(3)

草食動物は、視野を広くして早く敵を見つけられるように、目が横についています。

一方で、肉食動物は、立体的に見える範囲を広くし、獲物との距離をはかりやすいよう、目が前についています。

 

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大問2の解説

(2)

月の公転周期は約1ヶ月。約1ヶ月で360度公転します。

よって、1週間で約90度公転すると覚えておくとよいでしょう。

 

図1や図2の月は三日月。三日月となる月の位置は↓のようになります。

この位置から2日後であれば、おおよそ月は30度弱公転するので↓の位置に来ます。

上弦の月の位置に近づいています。

また夕方の位置の観測者から見ると、三日月よりも東の方へずれて見えます。(↓の図)

したがってイが正解となります。

このように毎日、同じ時刻に月を見ると、

月の光って見える部分の大きさ・・・大きくなる

月の見える方角・・・西→南→東へとずれていく

という見え方をします。

 

POINT!!

・月は1週間で約90度公転する。

・毎日、同じ時刻に月を見ると・・・

月の光って見える部分の大きさ・・・大きくなる

月の見える方角・・・西→南→東へとずれていく

(3)①

金星の見え方については↓を覚えておくとよいでしょう。

 

(3)②

問題文で「金星は0.62年で公転軌道を1周する」とあります。

0.62年で360度公転します。

 

1年後、金星がx度公転しているとすると

0.62年:360度=1年:x(度)

これを解いてx=580.64・・・

 

おおよそ金星は580度公転していることがわかります。

つまり、図3の位置から580度公転した位置を選べばよいので、Dが正解となります。

 

Dの位置は、1年前の金星の位置よりも地球から遠いです。

すなわち見かけの大きさは小さくなります。

 

(3)③

金星は地球よりも太陽に近いところを公転している内惑星です。

水星や金星のような内惑星は、真夜中の観測者にとっての空を通ることがありません。(↓の図)

したがって内惑星は真夜中に観測することができません。

 

POINT!!

水星や金星のような内惑星は、真夜中に観測することができない。

 

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大問3の解説

(2)

ア→酸素の代表的な発生方法です。

イ→硫化水素が発生します。くさった卵のようなにおいのする気体です。

ウ→塩素が発生します。化学反応式は  CuCl2→ Cu + Clです。

エ→水素が発生します。化学反応式は  2HCl → H2 + Cl2  です。

 

(5)①

表2から

酸化銀1.00gを加熱したときに発生する酸素=1.00-0.93=0.07g

酸化銀2.00gを加熱したときに発生する酸素=2.00-1.86=0.14g

酸化銀3.00gを加熱したときに発生する酸素=3.00-2.79=0.21g

酸化銀4.00gを加熱したときに発生する酸素=4.00-3.72=0.28g

とわかります。

 

この問題では5.00gの酸化銀を途中まで加熱し、質量が4.72gになりました。

つまり発生した酸素は  5.00-4.72=0.28g

 

先ほどの計算から、0.28gの酸素を発生させるには、酸化銀4.00gを加熱し反応させればよいとわかっています。

したがってこの問題で加熱した酸化銀5.00gのうち、反応を起こした酸化銀は4.00g。

その割合は  4.00g÷5.00g×100=80%  となります。

 

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大問4の解説

(1)

弦の振動する部分の長さによる音の高さのちがいを調べるには、弦の長さ以外の条件を同じにして音の高さを比べる必要があります。

この実験の場合は「駒の位置」以外の「弦の太さ」「おもりの質量」の条件を同じにするということ。

したがってAとCを比べるのが正解となります。

 

(2)

振動数とは、1秒あたりの振動の回数のこと。

この問題のコンピュータ画面の1目盛りは0.001秒であるので、4目盛り分は0.004秒。

0.004秒で1回の振動であるので、1秒あたりx(回)の振動とすると

0.004秒:1回=1秒:x(回)

これを解いてx=250回

したがって250Hzとなります。

 

(3)

この問いでは

・弦の太さ→太い

・おもりの質量→大きい

・駒の位置→Y

の条件で実験をしています。

 

この条件の場合はBよりも振動数が少なくなります。(弦の太さだけがちがう)

またこの条件の場合、Dよりも振動数が多くなります。(おもりの質量だけがちがう)

Bよりも振動数が少なく、Dよりも振動数が多いのは Cです。

したがって C が正解となります。

 

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大問6の解説

(2)

電力(W)=電圧(V)×電流(A) なので

電熱線aの消費電力=6V×3A=18W

となります。

 

(4)

bに加える電圧をaに加える電圧の2倍にすると  6V×2=12V

bの抵抗値は4Ωなので、bに流れる電流は  12V÷4Ω=3A

したがってbの電力は  12V×3A=36W

aよりも大きな消費電力になるので、同じ時間電流を流したときの発熱量もaより大きくなります。

 

(5)

電熱線を並列に増やすと、回路全体の抵抗値は小さくなります。

そのため電流が流れやすくなるので、消費電力も大きくなります。

 

一方で電熱線を直列に増やすと、回路全体の抵抗値は大きくなります。

そのため電流が流れにくくなるので、消費電力は小さくなります。

 

POINT!!

・電熱線の並列つなぎ→回路全体の抵抗は小さくなる→電流は流れやすい

・電熱線の直列つなぎ→回路全体の抵抗は大きくなる→電流は流れにくい

コメント(承認された場合のみ表示されます)

  1. 大問2の月の解説についてコメントいたします。
    3つ目の図(2022奈良03.png)中、夕方の観測者の位置に書かれている、赤字の東と西は逆だと思います。
    いかがでしょうか。

    • NA様
      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りです。修正させていただきます。
      ご指摘ありがとうございます。

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