このページでは2024年3月の理科・科学にまつわるニュースを掲載しています。間違いがあればお問い合わせまでご連絡ください。
2024年3月の理科時事問題
ゆっくりすべり現象
2月26日から活発化している千葉県東方沖を震源とする地震活動について、プレートが緩やかにずれて動く「ゆっくりすべり(スロースリップ)」と呼ばれる現象が震源周辺で観測されたと政府の研究委員会発表。
これは周辺では5年8か月ぶりとのこと。
過去にはゆっくりすべりを伴う地震活動で、数か月以内に最大震度5弱の地震が発生したことがある。
94年ぶり、国内の植物で発見と同時に属が新設
3月1日、光合成をしない植物で、絶滅が危惧される「タヌキノショクダイ科」の未知の仲間が鹿児島県の山中で見つかり、分類学上、新たな「属」の新種に認められたと、日本の研究チームが発表した。
「ムジナノショクダイ属ムジナノショクダイ」と命名された。国内の植物で発見と同時に属が新設されるのは94年ぶりとのこと。
新型コロナ感染症の飲み薬を通常承認
3月5日、厚生労働省は塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」を通常承認したと発表した。
小型ロケット「カイロス」打ち上げ失敗
3月13日、宇宙開発ベンチャー企業「スペースワン」の小型ロケット「カイロス」初号機が和歌山県で打ち上げられたが、直後に爆発し失敗した。今回成功すれば、民間の独力では国内初の衛星打ち上げになると期待されていた。
観測史上2番目にあたたかい冬
気象庁によると、今シーズンの冬は、1898年の統計開始以降、2番目の暖かさだった。
スターシップ打ち上げ
日本時間3月14日、アメリカ宇宙企業スペースXは大型宇宙船「スターシップ」をテキサス州の施設から打ち上げた。今回が3回目となる無人試験。
アメリカ主導の有人月探査「アルテミス計画」では2026年に月の南極域へ宇宙飛行士を送る予定で、スターシップは月面着陸船として使用される。
若田光一さんがJAXAを退職
3月26日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙飛行士の若田光一さんが3月末で退職すると発表。
若田さんは1992年に宇宙飛行士に選ばれた。
これまでの宇宙飛行の回数は5回、宇宙滞在日数は504日余りで、日本人最多。2014年には日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)の船長に就任した。
東京都で3月史上最高気温
3月31日、東京都心の最高気温が25.5℃まで上がり、3月としては観測史上最も高くなった。
また、東京都心は2024年初めて最高気温が25℃以上の夏日となった。
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