中3生物【植物・動物の進化】

このページでは「進化とは何か」「せきつい動物や植物の進化」「相同器官や相似器官」について解説しています。

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1.進化

■進化

生物のからだの特徴が、長い年月で代を重ねる間に変化していくこと。

 

同じ種類の生物でも、形や性質が異なります。

その形や性質によって「生き残りやすさ」「繁殖しやすさ」が異なるとき、「生き残りやすい」「繁殖しやすい」しくみを持ったものが、世代を経て少しずつ増えていきます。

 

このようにたくさんの子の中から、生活している環境により適しているものが生き残ります。(この考え方を自然選択説といいます。)

 

生き残った世代が子をうむことで環境に適した性質が次の世代へと伝えられます。

この繰り返しで生物は進化していくと考えられています。

 

このような進化についての考えを導いたのがチャールズ・ダーウィンという学者さん(イギリス)です。

この考えを進化論といい、ダーウィンさんは『種の起源』という本にまとめました。

 

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2.植物の進化

地球が誕生したのは約46億年前。

 

地球に生命が現れたのは海中(約38億年前)。

初期の生物は、海水中の栄養分を利用して、酸素を使わない呼吸をしていました。

 

海水中の栄養分には限りがあるので、栄養分をつくり出す生物が現れました。(光合成のはじまり)

はじめに登場したのは藻類(ワカメやコンブなど)のなかまです。

 

藻類が活発に光合成を行うことで陸上にも酸素が増えていきます。

また酸素を使った呼吸をする生物も現れました。

 

当時の陸上は、太陽光に含まれる紫外線のせいで生物が生活できる状況ではありませんでした。

しかし陸上の酸素が紫外線によってオゾンへと変化(オゾン層の形成)。

オゾン層は紫外線をカットしてくれます。

オゾン層のおかげで陸上に生物が生活できる環境が整いました。

 

陸上に酸素が増えるにつれ、コケ植物のなかまが現れました。

 

次にシダ植物のなかまが現れました。

シダ植物はコケ植物とはちがい、根・茎・葉の区別があり、維管束を持ちます

つまり土の中の水を効率的に運ぶつくりができていたのです。

 

乾燥に強く、丈夫な種子でなかまをふやす種子植物が現れました。

はじめに登場したのは種子のもとである胚珠がむき出しになっている裸子植物です。

 

次に胚珠が子房で守っている被子植物が登場しました。

 

まとめると…


(藻類→)コケ植物 → シダ植物 → 裸子植物 → 被子植物

の順に登場した(進化していった)と考えられています。

(中学では、藻類は植物には当てはまらないと学習します。)

 

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3.せきつい動物の進化

せきつい動物も、植物と同じように、海水中にすむ魚類から登場したと考えられています。

 

植物の陸上への進出にともない(地上が住みやすい環境となった)、次に両生類が登場しました。

 

陸上生活に適応できる乾燥に強い「うろこ」や「こうら」を持つは虫類が登場しました。

(卵にもからがある。)

 

ほかにも陸上生活に適応するための特徴を持つほ乳類鳥類が現れました。

※中生代のはじめごろにほ乳類が、中生代の中ごろに鳥類よりが登場しました。

 

まとめると…

 

魚類 → 両生類 → は虫類 → ほ乳類・鳥類

の順に登場したと考えられています。

※鳥類・は虫類は両生類から進化したと考えられています。

※昔は、ほ乳類はは虫類から進化したとされていましたが、近年は両生類から進化したと考えられています。

 

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4.進化の証拠

■相同器官

役割は異なるが、基本的な構造が同じ器官のこと。

例えば、コウモリのつばさ・ヒトのうで・クジラのひれは役割はまったく異なります。

が、骨格には共通点があります。つまり共通の祖先が存在したと考えられます。(↓の図)

 

このように現在は形や役割は異なりますが、もとは同じ器官であったと考えられるものを相同器官といいます。

「進化があった」という証拠です。

 

■相似器官

役割は似ているが、基本的な構造はまったく異なる器官のこと。

例えば、コウモリのつばさ・スズメのつばさ・モンシロチョウの羽は役割は似ていますが、構造はまったく異なります。

このように形や役割は似てますが、構造がまったく異なる器官を相似器官といいます。

これは進化の証拠ではないので注意。

 

■中間型の生物

2つのグループにまたがる特徴をもつ生物。

 

○○類→△△類への進化の途中となる生物は、2つのグループの特徴をもっています。

以下にその例を示します。

ハイギョ

肺をもつ魚類。魚類と両生類の中間。

 

ユーステノプテロン

肺をもつ魚類。魚類と両生類の中間。

 

始祖鳥(シソチョウ)

前あしがつばさのような形状で羽毛がある(鳥類としての特徴)。

つばさにつめがあり、歯がある(は虫類としての特徴)。

は虫類と鳥類の中間。中生代に生きていた。

 

 

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コメント(承認された場合のみ表示されます)

  1. 授業では習わなかったことまで分かってよかったです。こうした新たな知識を使うことで、覚え得やすくなりました。また、必要箇所に分かりやすい色で線を引いてあるので、とてもよかったです。

    • 荒木百寧さん

      うれしいコメントありがとうございます。
      励みになります。
      お役に立てれば何よりです。
      勉強頑張ってくださいね。

  2. すごく見やすく、また分かりやすくてとても良かったです。
    コロナでわからない部分もしっかり勉強できました。
    ありがとうございます。

    • 芹沼様
      コメントありがとうございます。
      お役に立てれば幸いです。
      大変な状況ですが、がんばってくださいね。

  3. 僕の通ってる塾は学校より進んでいるので、予習するのにピッタリでした。
    また、重要個所に色がついているのでとても見やすく、わかりやすかったです。

    • コメントありがとうございます。
      お役に立てたならばよかったです。
      また良ければご覧くださいね。

  4. わかりやすかったのですが….
    学校で習っていない範囲があったりして、その部分を抜くと少ししか覚えることがなかったのでもう少し内容を細かくしてくれるとありがたいです。
    それ以外は最高でした。(#^.^#)
    これからも利用させていただきます。!(^^)!

    • Giala様
      コメントありがとうございます。
      貴重なご意見もありがとうございます。参考にさせていただきます。
      また是非ご活用ください。

  5. 参考になりました。学校でも、このサイトに書いてあることを、活用していこうと思います。  
    これからも、利用させていただきます。
    ありがとうございました。

    • giga様
      コメントありがとうございます。
      お役に立てたなら幸いです。
      また何かありましたら、いつでもご活用ください。

  6. とてもわかりやすいです。分からなかったところもここのサイトのおかげで、わかるようになりました。ありがとうございます。
    これからも、利用させていただきます

    • giga様
      こちらにもコメントありがとうございます。
      少しでもお役に立てたなら幸いです。
      これからもぜひご活用ください。

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