このページでは「窒素原子に自然界における循環」について解説しています。
この単元は中学内容を大きく飛び越えています。
1.窒素の循環
■窒素同化
窒素化合物を生成すること。
■窒素固定
空気中の窒素を窒素化合物に変えること。
■窒素固定細菌
窒素固定を行う細菌類。
例)ネンジュモなどのシアノバクテリア・根粒菌 ※根粒菌はマメ科の植物に共生している。
窒素固定により窒素固定細菌は空気中の窒素をアンモニウムイオンに変えます。
アンモニウムイオンを受け取った植物はタンパク質を合成します(窒素同化)。(↓の図)
アンモニウムイオンは生物の死がいからも得られます。(↓の図)
(分解者がアンモニウムイオンをつくり出す)
またタンパク質の合成には硝酸イオンも利用されます(窒素同化)。
硝酸イオンは・・・
・土中のアンモニウムイオンが変化する
・雷によって空気中の窒素が硝酸イオンに変化する
・土中の肥料が硝酸イオンに変化する
ことによって生じます。(↓の図)
■脱窒
土中の窒素化合物を気体の窒素に変えること。
■脱窒素細菌
脱窒を行う細菌類。
脱窒により土中の硝酸イオンは気体の窒素となって空気中へ戻ります。(↓の図)
2.窒素の循環まとめ
窒素の循環は非常にややこしく、これですべてを語れたわけではありません。
重要なのは・・・
・植物はアンモニウムイオンや硝酸イオンからタンパク質を合成する。(窒素同化)
・窒素固定細菌(主に根粒菌)により土中にアンモニウムイオンが生じる。(窒素固定)
・肥料や雷が原因となり土中に硝酸イオンが生じる。
・脱窒素細菌により硝酸イオンは空気中へ窒素となって帰る。(脱窒)
という点です。
以下に今までの図をまとめておきます。
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