このページでは「仕事」と「仕事率」について解説しています。
「仕事」の意味を正しく理解しておきましょう。
動画による解説は↓↓↓
チャンネル登録はこちらから↓↓↓
1.仕事
物体に力を加えて、力の向きに物体を動かすこと。
次のように求める。
仕事(J)=力(N)×力の向きに動いた距離(m)
仕事は、力を加えて、その力の向きに物体を動かすことをいいます。
加える力の向きと物体の動く向きが一致していなければなりません。
もし一致していなければ、仕事をしたことにはなりません。(仕事は0J)
いくつか例を見てみましょう。
例①
(答)
20Nの重さの物体を動かすには、20Nの力を上向きに加える必要があります。
そして上向きに8m動かしているので、
仕事(J)=20N×8m=160J
となります。
このように仕事の計算をするとき、「加える力の向き」と「物体の動く向き」が一致している必要があります。(↓の図)
例②
(答)
よくある間違いは「20N×8m=160J」としてしまうことです。
この場合、手は20Nの力を上向きに加えています。その状態で、物体を真横に動かします。
「加えている力の向き」と「物体の動く向き」が一致していないのです。(↓の図)
そのため、この場合は仕事をしたことになりません。
仕事の量は0Jとなります。
例③
(答)
「20N×10m」か「20N×5m」か、どちらの計算かを迷う人もいるかもしれません。
もう一度確認しておきます。
仕事の計算では、「加える力の向き」と「物体の動く向き」が一致している必要があります。
右上の方向に20Nの力を加えています。そして右上に10m引いていますね。(↓の図)
したがって
仕事=20N×10m=200J
となります。
2.仕事の意味
物体に仕事をすると、物体の持つエネルギーが変化します。
先ほどの例①や例③は物体が持ち上げられています。つまり「高さ」が変化しています。
「高さ」によって変化するエネルギーは位置エネルギーでした。
(位置エネルギーに関する説明はこちら→【力学的エネルギー】←)
つまり「持ち上げる」という仕事をすることで、物体の持つ位置エネルギーが増加しています。
3.仕事率
1秒あたりにする仕事のこと。仕事の能率を表す。単位はW(ワット)。
仕事率(W)=仕事の量(J)÷時間(秒)
仕事率は、1秒あたりに何Jの仕事をしているかを表します。
単位はW(ワット)を使います。(「J/秒」と書くこともできます)
こちらもどうぞ
仕事の計算ドリルを販売中です。(PDF形式)
1つ税込220円です。
斜面を使った仕事や滑車の仕事もあります。
よければどうぞ。
コメント(承認された場合のみ表示されます)