中1地学【柱状図の考え方】

地層に関する基本的なことは
→【地層のでき方・化石】←を参考に。

スポンサーリンク

1.ボーリング調査に関する問題

地層はれきや砂、泥、石灰岩などが層状に積み重なっています。(しま模様になっている)
しかし地層はいつでも水平(傾いていないこと)とは限りません。
↓の写真のように傾いていたり、しゅう曲していたりします。

引用元;http://www.gotokyo.org/jp/kanko/oshima/spot/10243.html

そんな地層の様子を調べる方法としてボーリング調査というものがあります。
いま↓のような地形のA~Cの3地点でボーリング調査を行ったとします。

それにより次のような結果が得られました。

このような図を柱状図といいます。
このあたりではどのように地層が傾いているかを考えてみましょう。
(ただし地層はしゅう曲していたり、上下が逆転していたりせず、不整合も見られないとします)

ボーリング調査の意味を理解しよう

A地点の柱状図をもとにボーリング調査について説明します。

先ほどの地形図からA地点は標高78mの地点であることがわかっています。
A地点にいる人を図で表してみましょう。(↓の図)
標高78mの地点に立っている人です。

この人がボーリング調査をします。
ボーリング調査とは長い筒のようなものを使って足元から下へ掘り進むのです。(↓の図)

先ほどの柱状図は、足元から20m下まで掘り進んだときにどんな層があったかを表しているのです。(↓の図)

柱状図に標高を書きこもう

ボーリング調査の意味を考えることでA地点の柱状図は
標高70m~60m
の部分の地層の重なりを表していることになります。(↓の図)

同様にB・C地点の柱状図について考えると
地形図の様子から(↓の図)

B地点は標高80mにあり、そこから下に20m掘り進んでいるので
標高80m~60m
の部分の地層の様子をそれぞれ表していることになります。
C地点は標高78mにあり、そこから下に20m掘り進んでいるので
標高78m~58m
の部分の地層の様子をそれぞれ表していることになります。(↓の図)

かぎ層の標高に注目しよう

地層の傾きはある1つの層に注目して考えます。
このように手がかりとなる地層をかぎ層といいます。

かぎ層に適するのは珍しい地層です。それは
凝灰岩の層(火山灰の層)
化石を含む地層
です。
特に①凝灰岩の層(火山灰の層)は火山の噴火によって生じているので珍しい層です。

今考えている柱状図にも凝灰岩の層があります。(↓の図)

A地点の柱状図は
標高70m~50m
の地層の様子を表していました。
そこからA地点の凝灰岩の層の標高を求めると↓の図のようになります。

凝灰岩の層が
標高60m~58m
であることがわかります。

同じようにB・C地点の凝灰岩の層の標高を求めましょう。
B地点では
標高70m~68m
C地点では
標高60m~58m
であることがわかります。(↓の図)

かぎ層の標高を南北・東西で比較しよう

地形図ではB地点とC地点は東西に並んでいます。
↓の図の赤線のところでの山の断面図を考えてみましょう。

↓の図がB地点・C地点を通るように山を切断した断面図です。

ここでB地点・C地点の凝灰岩の層を考えましょう。
B地点の凝灰岩・・・標高70m~68m
C地点の凝灰岩・・・標高60m~58m
でしたので↓の図のようになっています。

この凝灰岩の層がつながっているとすると・・・
↓の図のようになっていると考えられます。

つまりこの付近の地層は東に下がっている(東に傾いている)と考えられます。(↓の図)

次に地形図で南北に並んでいるA地点とC地点を考えましょう。
↓の図の赤線のところでの山の断面図を考えてみましょう。

↓の図がA地点・C地点を通るように山を切断した断面図です。

ここでA地点・C地点の凝灰岩の層を考えましょう。
A地点の凝灰岩・・・標高60m~58m
C地点の凝灰岩・・・標高60m~58m
でしたので↓の図のようになっています。

この凝灰岩の層がつながっているとすると・・・
↓の図のようになっていると考えられます。

つまりこの付近の地層は水平に重なっている(傾いていない)と考えられます。(↓の図)

以上よりこの付近では地層は東に下がっている(東に傾いている)ことになります。
(傾きは下がっている方角を答えます)

解き方まとめ

①柱状図に標高を書きこむ
②かぎ層(凝灰岩や火山灰の層)に標高を書きこむ
→このときに地形図に↓のように凝灰岩の層の標高を書きこむといいでしょう。

③東西または南北で凝灰岩層の標高を比較
→下がっている方の方角を答えましょう。

スポンサーリンク



トップへ戻る