このページでは「地層とは何か」「地層はどうやってできるのか」「堆積岩の種類」について解説しています。
「地層のでき方」についての動画による解説はこちら↓↓↓
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1.地層とは
がけなどで、その内部の様子が見えたとき、しま模様が入っていることがあります。
これはさまざまな土砂や火山灰などが堆積してできた「地層」と呼ばれるものです。
「地層」は海底に土砂が積もることでできていきます。
その流れを見ていきましょう。
2.地層のでき方
気温の変化・太陽光・氷結・風雨などの影響により、岩石がもろくなる(いたんでしまう)こと。
流水のはたらきで岩石などが削られること。
■運搬(うんぱん)
流水のはたらきで削られた岩石(土砂という)が運ばれること。
■堆積(たいせき)
流水のはたらきで平野や海岸に土砂がたまり、積もっていくこと。
風化によってもろくなった岩石が
流水の作用でけずられ(侵食)
運ばれていき(運搬)
海底に流れ込んで積もっていく(堆積)
ことで地層が形成されていきます。
その過程で扇状地や三角州といった地形ができることもあります。(↓の図)
山々から抜け出た川が広い平地に出たところに土砂が堆積してできた地形のこと。
(山のふもとにできる)
■三角州
川が海に抜けて出るところに土砂が堆積してできた地形のこと。
(海のそばにできる)
3.堆積した土砂
川から水が流れ込み海底に堆積した土砂は、粒の直径で3種類に分けられます。
それぞれの堆積するおおよその場所は以下のようになります。
このとき、次のことを押さえておきましょう。
れき・・・浅く、海岸に近いところに堆積する。
泥・・・・深く、海岸から遠いところに堆積する。
4.堆積岩
堆積した土砂などは押し固められ堆積岩と呼ばれる岩石となります。
主な岩石の特徴を覚えておきましょう。
・れきが押し固められてできた岩石。
■砂岩
・砂が押し固められてできた岩石。
■泥岩
・泥が押し固められてできた岩石。
れき岩・砂岩・泥岩はルーペでその表面を観察すると粒が丸みを帯びています。
これは流水のはたらきにより角がけずりとられたからです。
・火山灰が押し固められてできた岩石。
・当時、火山の噴火があったことがわかる。
・地層のことを調べるための手がかり(目印)となる(=かぎ層と呼ぶ)。
・サンゴやフズリナの死がいなどが押し固められてできた岩石。
・主成分として炭酸カルシウムを含む。
(石灰石と同じで”炭酸カルシウム”を主成分として持ちます)
・うすい塩酸を加えると、二酸化炭素の泡を出して溶ける。
・そのでき方からサンゴの化石を含むことが多い。
■チャート
・ホウサンチュウやケイソウの死がいなどが押し固められてできた岩石。
・主成分として二酸化ケイ素を含む。
・鉄のハンマーでたたくと鉄がけずれて火花が散るほどかたい。
・うすい塩酸を加えても反応しない。
どちらも生物の死がいでできている岩石です。
塩酸に反応するか、しないかが最も大きな違いです!
POINT!!
・れき・砂・泥の堆積する場所のちがいや直径を覚えておこう。
→特に「れきは浅い海」「泥は深い海」というのは覚えておくと便利!
・堆積岩の特徴を覚えよう。
→特に石灰岩とチャートのちがいは頻出。必ず覚えよう。
コメント(承認された場合のみ表示されます)
ポイントが分かりました
バナナ様
コメントありがとうございます。
お役に立てたなら幸いです。
またいつでもご覧ください。