このページは2018年9月の理科の時事問題に出題されそうな出来事を掲載しています。
覚えておくべき用語は●○●○●のように黄色の下線を引いています。
間違いなどあればお問い合わせまで教えてください。
2018年9月の理科時事問題
■こうのとり打ち上げに成功
9月23日、三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届ける無人補給機「こうのとり」7号機を搭載したH2Bロケット7号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。
こうのとりはISSに滞在する宇宙飛行士の生活物資や実験装置を運ぶ。約6トンの輸送量は現役では世界最大。
■小惑星リュウグウ上で小型ロボットが移動探査開始
9月22日、探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウに向けて投下した小型ロボットが着地し、移動に成功したと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。重力が微小な天体での機体移動は史上初めて。
21日に投下した2機の小型ロボット「ミネルバ2-1」は、いずれも着地に成功。うち1機がジャンプして移動したことを確認した。移動中に撮影したリュウグウの写真が、はやぶさ2を通じて地球に届いた。別の1機も正常に探査を開始したという。
重力が地球のわずか8万分の1のリュウグウでは車輪を使うと機体が浮いてしまう。このためジャンプして移動する独自の手法を開発し、初代はやぶさで失敗した着地と移動に再挑戦した。
■熊本で大型魚類の化石が発見
9月21日、熊本県の御所浦白亜紀資料館は白亜紀後期(約8500万年前)の地層で、絶滅した大型魚類イクチオデクテス目の新種の全身化石が見つかったと発表した。海にすむイクチオデクテス目の化石発見はアジアでは初めて。
新種は発見場所にちなみアマクサゴショウラムカシウオ(学名=アマクサイクチス・ゴショウラエンシス)と命名された。
■iPS細胞から卵子のもととなる細胞の作製
9月21日、ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から卵子の元となる卵原細胞を作るのに成功したと、京都大のグループが発表した。
不妊症の原因の解明や、ヒトの生殖細胞の誕生の手がかりとなる。
グループは今後、卵原細胞の次の段階である卵母細胞の作製を目指す。
■日本人社長が月旅行へ
9月17日、米宇宙ベンチャーのスペースX社は、月を周回して戻ってくる旅行計画を発表。衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイの前沢友作社長と契約したことを明らかにした。月面には降りないが、実現すれば民間人としては初めての月旅行になる見込み。
■北海道で最大震度7の地震が発生
9月6日午前3時8分頃、北海道胆振(いぶり)地方中東部を震源とする地震が発生。
マグニチュードは6.7。最大震度は震度階級で最も高い7。
土砂崩れや液状化現象、大規模停電などの被害が生じた。
※震度・マグニチュード
・震度…ゆれの大きさ。0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7の10段階で表される。
・マグニチュード…地震の規模の大きさ(またはエネルギーの大きさ)。1つの地震につき1つのマグニチュードがある。
■台風21号によって日本各地で大きな被害
9月4日、強い台風21号が近畿や北陸地方を縦断した。
記録的な暴風や高潮となり、関西国際空港では最大風速46.5メートルを観測。
大阪湾ではタンカーが関西国際空港連絡橋に衝突し、関西国際空港は閉鎖。
(9月21日、旅客ターミナルが全面復旧し、運航ダイヤが通常時に戻った。)
※台風とは
もとは熱帯で発生した熱帯低気圧。
そのうち風速が約17m/s以上になったものを台風と呼ぶ。
等圧線が同心円状に密集していて前線はない。
進行方向に対して右側(東側)の方が風が強い。
※台風の強さの階級分け
強い 最大風速33m/s以上~44m/s未満
非常に強い 最大風速44m/s以上~54m/s未満
猛烈な 最大風速54m/s以上
※台風の大きさの階級分け
大型(大きい) 風速15m/sの半径が500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい) 風速15m/sの半径が800km以上
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