このページは2020年12月の理科の時事問題に出題されそうな出来事(理科的ニュース)を掲載しています。
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2020年12月の理科時事問題
木星と土星の超大接近
12月21日の日の入り後、木星と土星がごく近くに見える「超大接近」が観測された。
最接近時は、満月の見かけの直径よりも近づいて見え、天体望遠鏡で見ても同一視野に入るほどの近さであった。
木星と土星は約20年周期で接近するが、これほどの大接近となるのは1623年7月17日(江戸時代)以来のことで、397年ぶり。次回、今回と同程度近づくのは60年後の2080年。
接近は、実際に2つの惑星が近づいているわけではなく、地球から見たときの方向が同じになり、近づいて見えるという現象。
南米で皆既日食
12月14日、チリやアルゼンチンで皆既日食が観測された。
両国では昨年7月に続き2年連続での観測。
日食は、地球・月・太陽がこの順に並び、太陽が月に隠される現象。
特に皆既日食は、太陽が完全に隠れてしまう日食を言う。
ふたご座流星群がピーク
12月14日の夜10時ごろ、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が極大(ピーク)を迎えた。
ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並んで毎年多くの流れ星を出現させる代表的な流星群。
冬を代表する星座であるふたご座から放射状に飛ぶように見える。
はやぶさ2のカプセル回収成功
12月6日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機はやぶさ2を離れたカプセルがオーストラリア南部の砂漠に着地したと発表。
現地で待機するJAXAのチームがヘリコプターでカプセルを発見し、回収した。
カプセルには、地球と火星の間を回る小惑星リュウグウで採取した砂が入っていた。
はやぶさ2は2019年2月に1回目の着陸に成功し、リュウグウの砂を採取。
こちらの回収結果は直径数mm程度の黒い石だった。
その後、2019年7月に2回目の着陸に成功し、再び砂を採取。
こちらの回収結果は岩石のかけらと見られる1cm程度のものが多数だった。
地球に近づいたはやぶさ2本体は軌道を変え、新たな小惑星の探査に向かった。
ロシア、民間の通信衛星を軌道に投入
12月3日、ロシアは、民間の通信衛星「Gonets(ゴネッツ)」3基をソユーズ2.1bロケットによる打ち上げに成功。
今回のミッションで使用されたソユーズ2.1bロケットは、12月に入ってから別の人工衛星の打ち上げにも使用されていた。つまり、24時間で2機のソユーズロケットが宇宙へ飛び立ったことになる。
中国が月土壌採取に成功
12月3日、中国の国家宇宙局は、月表面の土壌サンプルの採取に成功したと発表。
地球に持ち帰ることができれば、アメリカ、旧ソ連に続いて3カ国目で、44年ぶり。
中国は2030年に月面基地を建設して資源開発を進めている。
11月24日に打ち上げて12月1日に月に軟着陸した無人月面探査機「嫦娥(じょうが)5号」が月の土壌サンプルの採取に成功した。
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