このページでは「種子植物の花のつくり」を解説しています。「被子植物」「裸子植物」ともに載せています。
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1.種子植物
種子でふえる植物。
被子植物と裸子植物の2種類に分かれる。
※テストで「種子」のことを「種(たね)」とは答えないようにしよう!
胚珠が子房の中にある植物。
胚珠とは、種子のもと(種子になる前)のこと。
胚珠がむき出し(子房がない)になっている植物。
「被」は服を着ている、「裸」は服を着ていないという意味の漢字です。
つまり胚珠が包まれているか、そうでないかという違いがあります。
「被」「裸」ともに「ころもへん」です。
漢字間違いに注意!
2.被子植物の花のつくり
被子植物の花は次のようなつくりをしています。
※「花びら」はなるべく「花弁」と書くようにしよう。
めしべ、おしべについて詳しく見ると↓の図のように名前がついています。
被子植物の花のつくりは必ず
(中心) めしべ→おしべ→花弁→がく (外側)
という順になっています。
おしべの先端のやくには花粉が入っています。
花粉がめしべの先端の柱頭につくことを受粉といいます。
受粉とは種子をつくるために必要なことです。
受粉後、胚珠は種子へと変化し、子房は果実へと変化します。
めしべ→おしべ→花弁→がくという順になっている。
おしべの先端部分。花粉が入っている。
■柱頭
めしべの先端部分。
■受粉
柱頭に花粉がつくこと。種子をつくるために必要なこと。
■胚珠
種子のもと。受粉後、種子へと変化する。
■子房
胚珠が中にある。受粉後、果実へと変化する。
果実にもさまざまな種類があります。
リンゴの食べる部分は「果実」です。
エンドウの豆を包んでいるさやも「果実」です。(ちなみに豆は種子)
食用になるものもあれば、ならないものもあるのです。
受粉の仕方
被子植物は「きれいな色の花を咲かせるもの」や「いいにおいのするもの」が多いです。
チューリップやサクラ、ツツジなど…。
これはハチやチョウなどをおびきよせるためです。
ハチは蜜(みつ)を求めて花にやってきます。
きれいな花弁やにおいで、おいしそうな蜜がありそうだな。
蜜を手に入れるために花の中に入ってゴソゴソ。
そのときやくに入っている花粉がハチのからだにくっつきます。
そのハチが別の花に移動して再びゴソゴソ。
このときにくっついていた花粉がめしべの柱頭につきます。
このように虫によって受粉する花を虫媒花(ちゅうばいか)といいます。
ほかにも風によって受粉が起こる花は風媒花、水の流れによって受粉が起こる花は水媒花といいます。
タンポポの花のつくり
タンポポの花のつくりを見てみましょう。
これでタンポポの1つの花です。
受粉後、綿毛のついた状態に変化します。
タンポポも被子植物なので
(中心) めしべ→おしべ→花弁→がく (外側)
となっています。
一見ややこしいですがしっかり覚えましょう。
※双子葉類と単子葉類についてはこちら →【双子葉類と単子葉類】←
3.裸子植物の花のつくり
裸子植物の例としてマツがあります。
マツは↓の図のように雌花(めばな)と雄花(おばな)があります。
マツの花は花弁やがくはなく、うろこのようなりん片が集まってできています。
雌花のりん片には胚珠がついています。
もちろん子房はありません。
雄花のりん片には花粉のうがついています。
花粉のうには花粉が入っています。
花粉が胚珠に受粉して、やがて胚珠は種子になります。
ちなみにまつぼっくり(=マツカサ)は種子ができたあとの雌花です。
POINT!!
・花のつくりの基本は「め」が中心、「お」がそのまわり。
・被子植物の花は中心から「めしべ→おしべ→花弁→がく」。
・マツの雌花と雄花の位置は「雌花が真ん中」・「雄花がそのまわり」。
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