ここでは主な水溶液の性質をまとめています。
中には難しいものもあります。
*をつけているものは余裕があれば覚えましょう。
水溶液の共通の性質
・色がついているものもあるが透明である。
・濃さは水溶液のどの部分でも同じ。
・溶けている物質を溶質、溶質を溶かす液体を溶媒という。
・水溶液はすべて純物質ではなく、混合物に分類される。
酸性の水溶液
■炭酸水(H2CO3)
・溶質は二酸化炭素。
・酸性。
・石灰水と混ぜると白くにごる。
→ 化学反応式 : Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O
■塩酸(HCl)
・溶質は塩化水素。
・酸性。
・電気を通す。(電解質水溶液)
・刺激臭がある。
・金属と反応して水素が発生する。
・アンモニアと反応して白煙(正体は塩化アンモニウム)が生じる。
→ 化学反応式 : NH3 + HCl → NH4Cl
・電気を通すと水素と塩素に分解される。(電気分解)
→ 化学反応式 : 2HCl → H2 + Cl2
■硫酸(H2SO4)
・*水を加えると高熱が発生する。
・酸性。
・電気を通す。(電解質水溶液)
・刺激臭がある。
・金属と反応して水素が発生する。
・濃いものは水蒸気を吸収する。
・電気を通すと水素と酸素に分解される。(電気分解)
→ 化学反応式 : 2H2O → 2H2 + O2
■*硝酸(HNO3)
・酸性。
・電気を通す。(電解質水溶液)
・刺激臭がある。
・アンモニアを酸化することで得られる。
・金属と反応して水素が発生する。
・塩酸には溶けない銀や銅を溶かすことができる。
■*酢酸(CH3COOH)
・酸性。
・電気を通す。(電解質水溶液)
・刺激臭がある。
・水でうすめたものを食酢という。
アルカリ性の水溶液
■水酸化ナトリウム水溶液
・アルカリ性。
・電気を通す。(電解質水溶液)
・二酸化炭素を吸収する。
・電気を通すと水素と酸素に分解される。(電気分解)
→ 化学反応式 : 2H2O → H2 + O2
■石灰水
・溶質は水酸化カルシウム(消石灰)。
・アルカリ性。
・電気を通す。(電解質水溶液)
・二酸化炭素を通すと白くにごる。(炭酸カルシウムが生じる)
→ 化学反応式 : Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O
・さらに二酸化炭素を通すと無色透明になる。
■アンモニア水
・溶質はアンモニア。
・アルカリ性。
・電気を通す。(電解質水溶液)
・刺激臭がある。
中性の水溶液
■砂糖水
・電気を通さない。(非電解質水溶液)
・中性。
・加熱すると砂糖が黒くこげて残る。(炭化する)
■エタノール
・電気を通さない。(非電解質水溶液)
・中性。
・アルコールの一種。
・特有のにおいがある。
・引火性があり、火をつけると二酸化炭素と水ができる。
■食塩水
・溶質は塩化ナトリウム。
・中性。
・電気を通す。
・水分を蒸発させると白い固体(塩化ナトリウムの結晶)が残る。
■塩化銅水溶液
・青色をしている。(銅イオンの色)
・電気を通す。(電解質水溶液)
・電気を通すと塩素と銅に分解される。(電気分解)
→ 化学反応式 : CuCl2 → Cu + Cl2
■*硫酸銅水溶液
・青色をしている。(銅イオンの色)
・電気を通す。(電解質水溶液)
■*硝酸銀水溶液
・Cl‐を含む物質と反応して白くにごる。(塩化銀AgClが生じる)
→ 化学反応式 : Ag+ + Cl- → AgCl
(Cl–を含む物質例) 塩化ナトリウム(NaCl)・塩酸(HCl)など。
コメント(承認された場合のみ表示されます)
とても分かりやすかったし、テストでもいい点を取れました。本当にありがとうございました。m(_ _)m。。。
野田様
コメントありがとうございます。
お役に立てたなら幸いです。
またいつでもご利用ください。