中1地学【*露頭の観察】

*このページは発展的な内容を含みます。

断層・不整合については→【*大地の変動】←を参考にしてください。

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1.断層・不整合・マグマの貫入、どれが先?

■露頭

地層がむき出しになって露出しているところ。

 

 

■断層のでき方

・地層を引っ張るような力がはたらくと正断層ができる。

・地層を押し縮めるような力がはたらくと逆断層ができる。

→地層に力がはたらき、切断されたようになります。

 

 

■不整合面のでき方

①土地が隆起する。

②土地が風化・侵食される。

③土地が沈降する。

④沈んだ土地に新たな層が堆積する。

→地層がけずられ(風化・侵食)、不整合面が生じます。

 

 

露頭を観察していると断層や不整合面が観察されることがあります。

では断層と不整合面が同時に見られる露頭について考えましょう。

以下では地層の上下の逆転などはなかったものとします。

 

 

例1 不整合面と断層が同時に見られる場合


この地層はどのような順序でできたのか、考えてみましょう。

 

この地層では

・A層が堆積した

・B層が堆積した

・不整合面PQができた

・断層XYができた

という出来事が起こったと考えられます。

 

 

ここで

・A層はけずられた(→そして不整合面PQができた)

・A層は切断された(→そして断層XYが生じた)

・B層はけずられていない

・B層は切断されていない

ことから

A層が堆積した→不整合面PQや断層XYができた→B層が堆積した

という順序であることが考えられます。

 

 

ここで問題は不整合面PQと断層XYのどちらが古いのか(どちらが昔にできたか)です。

 

 

可能性としては

❶不整合面PQが切断された(→そして断層XYができた)

❷断層XYがけずられた(→そして不整合面PQができた)

のどちらかです。

 

 

この場合は

❷断層XYがけずられた

と考えるのが妥当です。(↓の図)

よって

断層XYができた→不整合面PQができた

の順であると考えられます。

 

 

まとめると

A層が堆積した→断層XYができた→不整合面PQができた→B層が堆積した

という順であると考えられます。

 

 

最後に露頭となって地表に出てくるので

A層が堆積した→断層XYができた→不整合面PQができた→B層が堆積した→地層全体が隆起して露頭となった

と考えられます。

 

 

例2 不整合面と断層が同時に見られる場合②

この地層はどのような順序でできたのか、考えてみましょう。

 

この地層では

・A層が堆積した

・B層が堆積した

・不整合面PQができた

・断層XYができた

という出来事が起こったと考えられます。

 

 

ここで

・A層の上にB層がある

ことから

A層が堆積した→B層が堆積した

の順であることが考えられます。

 

 

また

・A層はけずられた(→そして不整合面PQができた)

・B層はけずられていない

ことから

A層が堆積した→不整合面PQができた→B層が堆積した

という順序であることが考えられます。

 

 

さらに

・A層は切断された(→断層XYができた)

・B層は切断された(→断層XYができた)

ことから

A層が堆積した→不整合面PQができた→B層が堆積した→断層XYの形成

という順序と推測できます。

 

 

 


※もし不整合面PQと断層XYのどちらが古いのか(どちらが昔にできたか)を迷うならば、以下のように考えてもよいでしょう。

 

可能性としては

❶不整合面PQが切断された(→そして断層XYができた)

❷断層XYがけずられた(→そして不整合面PQができた)

のどちらかです。

 

この場合は

❶不整合面PQが切断された

と考えるのが妥当です。

 

よって

不整合面PQができた→断層XYができた

の順であると考えられます。


 

まとめると

A層が堆積した→不整合面PQができた→B層が堆積した→断層XYができた

という順序と考えられます。

 

 

最後に露頭となって地表に出てくるので

A層が堆積した→不整合面PQができた→B層が堆積した→断層XYができた→地層全体が隆起して露頭となった

と考えられます。

 

 

例3 マグマの貫入が見られる場合

今度は火成岩が見られる地層です。

火成岩はマグマが冷え固まってできる岩石です。

 

つまり地層の中にマグマが入り込んできた、と推測できます。(マグマの貫入といいます)

 

この地層がどのような順序でできたかを考えましょう。

 

まずは火成岩Cは無視して

・A層が堆積した

・B層が堆積した

・不整合面PQができた

・断層XYができた

の4つの出来事について、先ほどと同じように考えます。

 

すると、

A層が堆積した→断層XYができた→不整合面PQができた→B層が堆積した

という順序であることがわかります。

 

 

ここでマグマの貫入について考えましょう。

図を見ると

・断層XYはマグマに貫かれた(→そして火成岩Cができた)

 

・マグマはけずられた(→そして不整合面PQができた)

となっているので

A層が堆積した→断層XYができた→マグマの貫入があった→不整合面PQができた→B層が堆積した

という順と推測できます。

 

 

最後に露頭となって地表に出てくるので

A層が堆積した→断層XYができた→マグマの貫入があった

→不整合面PQができた→B層が堆積した→地層全体が隆起して露頭となった

と考えられます。

 

POINT!!

日本語で考えるのがポイントです。

○○切断された・・・「○○ができた→断層ができた」の順番

○○けずられた・・・「○○ができた→不整合面ができた」の順番

○○はマグマに貫かれた・・・「○○ができた→マグマの貫入があった」の順番

となります。

 

○○▲▲された」という文章では、必ず「 ○○ → ▲▲ の順番で出来事が起こっているのです。

 

よって露頭を見て、地層の様子を言葉に直してみましょう。

そうすることで順序はある程度、機械的に判断できることになります。

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