このページでは2020年6月の理科に関する時事問題(理科に関するニュース)を掲載しています。
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2020年6月の理科時事問題
日本のスパコン富岳が世界1位に
6月22日、スーパーコンピューターの計算速度の世界ランキング「TOP500」が発表された。
日本の理化学研究所の次世代機「富岳(ふがく)」が1位となった。
先代の「京(けい)」以来、8年半ぶりに日本勢が首位。
他の3つのランキングでも1位となり4冠を達成し、実力の高さを示した。
世界最小の恐竜の卵化石 わずか10グラム、兵庫の地層
6月23日、世界最小となる小型恐竜の卵の化石を発見したと筑波大などの研究チームが発表。
発見されたのは兵庫県丹波市にある1億1千万年前(白亜紀前期)の地層。
殻の構造などからティラノサウルスなどと同じ獣脚類に属する恐竜が産んだ新種の卵と確認された。
夏至の日
6月21日は夏至の日だった。
北半球では昼(日の出から日の入りまで)の時間が最も長く、太陽の南中高度が最も高い。
※→【季節による太陽の動き】←など参考に。
また今年の夏至の日には部分日食も観察された。(↓で解説)
「部分日食」列島各地で観察
6月21日、日本の各地で部分日食が確認された。
日本では、午後4時すぎから確認され始めた。
また午後5時すぎには、太陽が最も欠けたように見える「食の最大」を迎えた。
一方、台湾では、太陽が月の影に隠れてリング状に見える「金環日食」が観察されている。
日食は、地球・月・太陽の順に3つの星が並んだときに、太陽が月に隠される現象のこと。
※→【月の満ち欠け】←も参考に。
南極で発見の謎の化石、6800万年前の巨大な卵 最新分析で判明
6月17日、2011年に南極で見つかったフットボール大の謎の化石について、これまで発見された中で最大の軟殻卵であると発表された。
約6800万年前に産み落とされたとされるこの卵は絶滅したは虫類のものである可能性があるとのこと。
特に海に生息するヘビやトカゲの仲間のようだ。
卵の化石は2011年、南極で調査を行っていたチリの科学者チームが発見した。
それから数年にわたり複数の科学者が調査したが、正体は分からなかった。
2018年になって、1個の卵である可能性があると示唆する仮説を、古生物学者が発表した。
りゅうぐうの岩石に多量の炭素
6月11日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、小惑星「りゅうぐう」は炭素を極めて多く含む岩石や砂粒におおわれていることが発表された。
りゅうぐうは小惑星探査機「はやぶさ2」が着地し調査している小惑星。
りゅうぐうは有機物や水を含むタイプの小惑星に分類される。
地球上の有機物や水は小惑星から降り注いだとの仮説があり、はやぶさ2が地球に持ち帰る試料の分析が注目されている。
はやぶさ2は2014年12月に地球を出発し、18年6月から昨年11月までりゅうぐうに滞在。
2回の着地で、地表と地下の試料を採取できたとみられている。
はやぶさ2は年末の地球帰還に向け、現在は地球から約1億3000万kmの位置を航行中。
新型コロナウイルス、南半球でも猛威
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がブラジルなど南半球で猛威を振るい始めている。
米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、6月1日(日本時間)に世界の感染者は610万人を超え、死者も37万人に達した。
日本を含めた東アジアでは感染者増が抑え込まれ、欧州でも増加のペースが鈍化する一方、ブラジルを筆頭に南米での拡大が目立っており、アフリカでの増加も確実視されている。
各地で梅雨入り
日本各地で梅雨入り。
早いところでは沖縄が5月11日ごろ、関東甲信は6月11日ごろに梅雨入り。
小笠原気団(太平洋高気圧)とオホーツク海気団(オホーツク海高気圧)が南北で同じ勢力でぶつかり合って停滞前線が生じる。
梅雨期に生じる停滞前線を梅雨前線という。
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