このページでは月の満ち欠け・見え方について解説しています。
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1.月とは
■月
地球の衛星。
※衛星・・・惑星を中心に公転する天体。
月は地球を中心に公転している。
2.月の満ち欠け
月は自ら光を放つ天体ではありません。
ではなぜ光って見えるのかというと太陽の光が当たっているからです。
地球上の観測者は、それをいろんな方向から見るため、さまざまな形に見えます。
月の公転している様子を北極の上空から観測すると↓のようになっています。
太陽が右にありますので、その太陽光が月や地球にあたる様子を表すと↓のようになります。
A.新月
↓のようにAの位置にある月を考えます。
観測者から見ると太陽光の当たっていない面のみを向けています。
つまり
「空には浮かんでるけど(太陽光が当たっていないから)見ることはできない」
という月です。
この状態の月を新月といいます。
B.三日月
そこから約3日後には、月はおよそ45度公転します。
↓のようにBの位置にある月は
観測者から見ると右隅に太陽光の当たっている部分が見えます。
この月は、新月から約3日後に見えるので三日月といいます。
C.上弦の月
さらに3日後。
↓のようにCの位置まで月は公転します。
この月は観測者から見ると月の右半分に太陽光が当たって光って見えます。
この月は上弦の月といいます。
このように太陽から遠ざかるにつれ、月の光っている部分は大きくなっていきます。
D.十三夜
↓のようなDの位置の月を考えます。
観測者から見ると左隅だけが欠けて見えます。
この月を十三夜(じゅうさんや)といいます。(新月から13日後の月)
名前は覚えなくても構いません。
E.満月
↓のEの位置にある月。
この月は、観測者から見ると太陽光の当たっている面のみを向けています。
つまり完全な円の形に見えます。
この月を満月といいます。
F.居待月
↓のFの位置にあるときでは・・・
観測者から見て右隅が欠けて見えます。
名前を居待月(いまちづき)といいますが、覚える必要はありません。
G.下弦の月
↓のようなGの位置にあるとき。
観測者から見ると月の左半分に太陽光が当たっているので、月の左側が光って見えます。
この月は下弦の月といいます。
H.有明の月
↓はHの位置にあるときです。
観測者から見て右隅が光って見えます。
この月は「三日月」と呼ばないことに注意。
まとめ
太陽との位置関係から、月の形を書けるようにしましょう。
名称を覚えるのは赤字のものだけで大丈夫。
月の公転周期はおよそ1ヶ月です。
なので満ち欠けの周期(新月から新月まで)もおよそ1ヶ月です。(↓の図)
※実際は・・・
・月の公転周期は27.3日
・月の満ち欠けの周期は29.5日
ずれがあるのは月が公転している間、地球も公転しているからです。
詳しくはこちら →【月の公転周期】← にのせています。
3.月の見える時刻・方角
時刻や方角の決め方は→【季節による星座の見え方】←も参照してください。
明け方
↓の図は明け方の観測者から見た東西南北です。
・東の空であれば新月
・西の空であれば満月
・南の空であれば下弦の月
が見える可能性があります。(いつでも見えるわけではない)
真夜中
↓の図は真夜中の観測者から見た東西南北です。
・東の空であれば下弦の月
・西の空であれば上弦の月
・南の空であれば満月
が見える可能性があります。
夕方
↓の図は夕方の観測者から見た東西南北です。
・東の空であれな満月
・西の空であれば新月
・南の空であれば上弦の月
が見える可能性があります。
POINT!!
月と太陽の位置関係から、観察できる月が書けるようになろう!
コメント(承認された場合のみ表示されます)
[…] 月の満ち欠けの解説はこちら →【月の満ち欠け】← […]
[…] 見え方の変化の詳しい説明はこのページにあります。自作の模型を使って、月の満ち欠けの様子を実感してみましょう。下の写真が、講義で使った模型です。三体模型ではないので観察者が模型の周りを回ると、月の満ち欠けを再現することができます。写真に写っているように模型の手前から見ると下弦の月、模型の右側に回って見ると新月、向こう側からみると上弦の月、左側から見ると満月になります。実際には、月が地球の周りを回っているので、その様子を示した動画を載せておきます。 […]
三日月の説明は「左隅」ではなく右隅では?
とまと様
コメントありがとうございます。
ご指摘の通りです。
文章が誤っておりましたので訂正いたしました。ありがとうございます。
凄くわかりやすく書いてくださりありがとうございます。
明日にテストを控えていてとても緊張していたのが少しほぐれたような気がします。
本当にありがとうございます。
菊池様
コメントありがとうございます。
お役に立てて何よりです。
テスト頑張ってくださいね。