このページでは星の日周運動について解説しています。
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1.地球の自転
地球は地軸を中心に西から東へ1日に360度(1時間で15度)回転している。
北極星側から見て反時計回りに回っている。
2.星の日周運動
太陽や星座をつくる星が1日に360度(1時間で15度)回転しているように見える運動。
地球の自転が原因で起こる見かけの動き。
※→【天球】←や→【太陽の日周運動】←も参考に!
天球を使って、星の日周運動を考えてみます。
天球は地球を中心とした球面で、その球面上に地球以外のすべての天体があると考えます。
・中心には地球(=観測者)がある。
・地球は静止している。
・すべての天体は地軸を中心に回転している。
以上が天球を考える上でのポイントでした。
※→【天球】←も参考に。
あらゆる天体の天球上での動きを図示すると以下のようになります。
これを透明半球で考えましょう。
つまり天球の半分です。(↓の図)
さらにその中でも以下の2つの動きだけを考えましょう。
まず青線の動きをしている天体です。
「南」が奥になるように透明半球の視点を変えてみます。
観測者からは下図のように青線が見えます。
このように南の空を見ると・・・
南の空の星は、半円を描くように、時計回りに回転しているように見えます。
このペースは1日で360度、つまり1時間で15度です。
観測者が夜空をながめると↓の図のように見えるのです。
次に紫色の線の動きをしている天体を考えましょう。
「北」が奥になるように透明半球の視点を変えてみます。
観測者からは下図のように紫色の線が見えますね。
このように北の空を見ると・・・
北の空の星は、北極星を中心とした円を描くように回転しているように見えます。
(反時計回りに回転)
このペースは1時間で15度です。
このような動きは、本当にその星が動いているわけではありません。
地球の自転が原因で起こる「星たちの見かけの動き」です。
この「星たちの見かけの動き」=日周運動と呼びます。
・地球の自転=地球が地軸を中心に回転すること
・日周運動=太陽や星があたかも回転しているように見える動きのこと
この違いを正しく頭に入れておきましょう。
POINT!!
・日周運動を正しく説明できるように。地球の自転とごっちゃにしない。
・北の空は反時計回り、南の空は時計回りに回っているように見える。
・日周運動のペースは1時間で15度。
コメント(承認された場合のみ表示されます)
方角はどのように決まっているのですか?
とんとんさん
コメントありがとうございます。
返事が遅くなりすいません。
方角とは↓の図のことでしょうか??
もしそうでしたら、北極星の見える方角を北としています。
そうすると中央の観測者から見た、東・西・南も決まります。
この図のことでなければすいません。
青線の星と紫線の星ではどのような違いがあるのですか?
がっが様
コメントありがとうございます。
青と紫は、北の空と南の空を色分けしたかっただけで、場所以外のちがいはありません。
いつも授業の参考にさせていただいてます。
上から7枚目の図の東と西が逆になっていると思うのですが,どうでしょうか・・・
りくんちゅ様
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りです。
東西が反対になっています。
修正させていただきます。
ご指摘ありがとうございます。