春分の日は年によって異なる
天体で学習する「春分の日」「夏至の日」「秋分の日」「冬至の日」。
これらはそれぞれ
春分の日・・・3月20日ごろ
夏至の日・・・6月20日ごろ
秋分の日・・・9月20日ごろ
冬至の日・・・12月20日ごろ
です。
しかし毎年同じ日というわけではなく、1日ずれてしまうこともあります。
地球は太陽のまわりを1年で360°公転してます。
それなのになぜこれらの日がずれるのでしょうか。
春分・夏至・秋分・冬至について
そもそもこれらの日がどのような日なのかについてもう一度確認しておきましょう。
▼春分の日
だいたい3月20日か21日。
昼と夜の長さが同じ。
日の出の方角は真東、日の入りの方角は真西。
▼夏至の日
だいたい6月21日か22日。
1年のうち昼が最も長い。
1年のうち南中高度が最も高い。
日の出の方角は真東より北寄り。
日の入りの方角は真西より北寄り。
▼秋分の日
だいたい9月23日か24日。
昼と夜の長さが同じ。
日の出の方角は真東、日の入りの方角は真西。
▼冬至の日
だいたい12月21日か22日。
1年のうち昼が最も短い。
1年のうち南中高度が最も低い。
日の出の方角は真東より南寄り。
日の入りの方角は真西より南寄り。
これらの日は、地球が太陽のまわりのどのあたりを公転しているかで決まります。(↓の図)
地球の公転は1年で360度というペース。
春分の日の位置にある地球は、1年後も同じ位置にいるはずです。
しかし、実際の公転周期は・・・
実際の地球の公転の周期はちょうど1年=365日ではありません。
365.2422日です。
0.2422日=5時間48分です。
つまり地球が太陽のまわりを1周するのにかかる時間は365日+約6時間なのです。
1996年の春分の瞬間は、3月20日の17時03分でした。
1997年の春分の瞬間は、その約6時間後。
3月20日の22時55分でした。
1998年の春分の瞬間はさらにその6時間後。
3月21日の4時55分でした。
1999年の春分の瞬間はまた約6時間後。
3月21日の10時46分でした。
このように春分は毎年6時間ずつ遅れていきます。
そして春分の日は3月20日だったのが21日へとずれていきます。
このままずれ続けると21日→22日→23日→・・・となってしまいますが、このずれを調整するのがうるう年です。
1996年の春分・・・3月20日の17時03分
1997年の春分・・・3月20日の22時55分
1998年の春分・・・3月21日の4時55分
1999年の春分・・・3月21日の10時46分
このままいけば99年の春分の6時間後の
2000年の春分・・・3月21日の16時35分
となるはず。
ここで2000年に調整が入ります。
2000年はうるう年。
2月が29日間あり、1年の日数を1日増やして366日とする年です。
これで日付が1日だけ戻されて
2000年の春分・・・3月20日の16時35分
となります。
このように4年に1回うるう年を用意することで、調整がなされているのです。
POINT!!
春分の日が年によってずれるのは、地球の公転周期がちょうど365日ではないから。
こちらも参考に。
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