2021年12月の理科時事問題

このページでは2021年12月の理科の時事問題として出題されそうな出来事(理科的ニュース)を掲載しています。

間違いなどあればお問い合わせまで教えていただけると助かります。

スポンサーリンク

2021年12月の理科時事問題

冬至の日

12月22日は冬至の日だった。

太陽の南中高度が一年のうち最も低く、昼の長さが最も短い。

 

火星に「大量の水」発見、グランドキャニオンより巨大な渓谷で

火星にあるグランドキャニオンより大きな渓谷を周回機で調べた結果、地表付近に「大量の水」が存在することがわかった。12月15日付、論文が掲載された。

欧州宇宙機関(ESA)などが2016年に打ち上げた探査機が、火星のマリネリス峡谷と呼ばれる地形で下に水を検出した。

この渓谷は米国のグランドキャニオンに比べ全長10倍、深さ5倍、幅20倍の大きさを持つ。

 

NASAの宇宙探査機が太陽コロナに到達 史上初

12月14日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、宇宙探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が太陽の上層部分のコロナに到達したと発表した。

パーカー・ソーラー・プローブは、太陽に接近し、その謎を探ることを目的として2018年に打ち上げられた宇宙探査機。約1400℃の熱まで耐えられる。

太陽の主成分は水素やヘリウムなどのガスだが、コロナと呼ばれる超高温の大気がある。これは太陽から離れるうちに「太陽風」と呼ばれるガスの流れに変化する。

この太陽風とコロナの境界面がどこにあるのかが分かっておらず、太陽の表面から測って約700万kmから約1400万kmの間にあると考えられていた。

パーカー・ソーラー・プローブは、2021年4月28日に初めてその境界面に遭遇。

その後も、何度もコロナに出入りし、境界面はでこぼこをふくむ構造を持つことが分かったという。

 

北極圏で気温38度、観測史上最高と認定

12月14日、国連の世界気象機関(WMO)は、2020年にロシアのシベリアで観測された気温38度が、北極圏での観測史上最高だったと正式に認定した。

WMOによると、2020年夏のシベリア北極圏の平均気温は、例年より最高で10℃ほど高く、山火事の原因や大規模な海氷の融解の原因となった可能性がある。

2020年の世界気温が観測史上最も高い年の上位3位に入ったのも、この北極圏での熱波が主要因の一つになったとされる。

 

前澤友作氏がソユーズ宇宙船でISSへ

実業家の前澤友作氏が、日本の民間人としては初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在。

搭乗したロシアのソユーズ宇宙船「MS-20」は、日本時間の12月8日にISSとドッキングに成功。

その後、12日間ISSに滞在し、日本時間の12月20日の正午過ぎに地球へと帰還した。

 

2020年度の温室ガス排出量は統計開始以来最少

12月10日、国内の温室効果ガス(二酸化炭素など)の2020年度の排出量は、11億4900万トンで前年度比5.1%減だったと環境省が発表。

排出量の減少は7年連続で1990年度の統計開始以来最少だった。

環境省によると、新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の停滞を受け、企業などのエネルギー消費が減ったのが要因。

パリ協定に参加する日本政府は、2030年度までに2013年度の46%減を新たな目標としていた。

しかし最少だったこの2020年度排出量でも2013年度の18.4%減で、目標にはまだ遠い。

 

南極大陸で皆既日食

12月4日、南極大陸で皆既日食が観測された。

皆既日食は、太陽の全体が月によって見えなくなる現象のこと。

この日、皆既日食が観測できたのは南極大陸のみ。NASAによると、部分日食はニュージーランド、オーストラリアなどの南半球の一部でも見ることができた。

 

大半が鉄の惑星 30光年先で発見

地球から約30光年離れた星の周りで、大半が鉄などの金属核でできているとみられる惑星が見つかったと、12月3日付の米科学誌に発表された。

太陽系外の惑星を探索するアメリカの衛星TESS(テス)やヨーロッパ南天天文台の大望遠鏡による観測により、この惑星の半径や質量を測定し、密度が純粋な鉄に近いと判明。

コメント(承認された場合のみ表示されます)

タイトルとURLをコピーしました