中2地学【気圧と風】

このページでは「等圧線の書き方やルール」「風向の求め方」「高気圧や低気圧での風の吹き方」を解説しています。

等圧線に関する解説動画はこちら↓↓↓

https://youtu.be/BuDCpQZEv9s

高気圧や低気圧に関する動画解説はこちら↓↓↓

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1.気圧

■気圧

気体の重さによる圧力。

気圧の単位 → N/m2 、 Pa(パスカル) 、 hPa(ヘクトパスカル)など

※「hPa」をつかうことが多いです。

※hPaは「P」のみ大文字です。小文字で書かないように注意!

■大気圧

地球上にある空気(大気)の重さによる圧力。

海水面上で約1013hPa=1気圧

高所ほど大気圧は小さく、低所ほど大気圧は大きい。

 

※圧力については→【圧力】←を参考に。

※大気圧や気圧については→【大気圧】←を参考に。

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2.等圧線

■等圧線

気圧の等しいところをなめらかな曲線で結んだもの。

 

各地点での気圧を測定し、気圧の等しいところを結んだ線を等圧線といいます。

等圧線はなめらかな曲線で書きます。直線は使いません。

※土地の高さを表す「等高線」に似ています。

 

等圧線の引き方

▶ルール① 1000hPaのところを基準に4hPaごとに引く

1004hPa、1008hPa、1012hPa・・・

または

996hPa、992hPa、988hPa・・・

の地点に等圧線を引きます。

つまり等圧線が示す気圧の下2ケタは4の倍数なのです。

 

 

▶ルール② 1000hPaを基準に20hPaごとに太線を引く。

多くの天気図では

960hPa、980hPa、1000hPa、1020hPa、1040hPa

のところは太線になっています。

 

 

▶ルール③ 点線の等圧線がまれにある。これはとなりと2hPaちがう。

点線の等圧線は、となりと2hPaちがいます。

しかし常に点線が書かれているわけでもありません。

 

天気図中に

4の倍数ではない数字(気圧の値)

が書かれていることがあります。

そのような数字が書かれていれば、「点線の等圧線」の気圧を表しています。

 

例を見てみよう

下図のように等圧線について見てみましょう。

Aの等圧線が1000hPa、Bの等圧線が996hPaだとしましょう。

 

 

ということは

C ・・・ Aより4hPa大きいので1004hPaを意味します。

D ・・・ Aからたどっていくと1020hPa。太線になっているのもヒントです。

E ・・・ 点線です。Bと2hPaちがうので994hPaです。

 

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3.風の吹き方

■風向

風がどこからやってきたかを16方位で表す。

※風に関する方角は常に「風がどこから吹いたか」を示している。

東の風・・・・東から吹く風のこと。

北西の風・・・北西から吹く風のこと。

 

■風の吹き方

風は気圧の高いほうから低いほうへ吹く。

 

 

 

風向の求め方

↓の図のP地点での風向を求めましょう。等圧線を利用します。

 

 

手順① Pを通る等圧線に垂直に矢印を書く

風は気圧の高い方から低い方へ吹きます。

気圧の高い方から低い方へ向かって、等圧線に垂直な矢印を書きます。(↓の図)

 

手順② ①の矢印を時計回りに45度回転させる

地球自体が回転していること(=地球の自転といいます)により、コリオリの力(転向力ともいう)と呼ばれる力がはたらいて、風の向きが変わってしまいます。

※コリオリの力については→【コリオリの力】←を参考に。

手順③ 最後に風向を16方位で答える

風向は「風がどこからきたか」を答えます。

 

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4.高気圧と低気圧

■高気圧

まわりよりも気圧が高くなっているところ。天気が良い。

 

■低気圧

まわりよりも気圧が低くなっているところ。天気が悪い。

※高気圧・低気圧には明確に「○○hPa以上」のような数値基準があるわけではありません!

 

先ほどの風向の求め方

・風は気圧の高い方から低い方へ吹く

・コリオリの力により、風向は時計回りに45度分ずれる

を利用して低気圧のまわりでの風のようすを作図します。

 

低気圧のまわりでは↓のように風が吹いています。

低気圧の中心部分は上昇気流が生じているので雲ができやすいです。

※ →【雲のでき方】←も参考にしてください。

つまり天気は悪くなりやすいです。

 

高気圧のまわりでも、同じように作図します。

高気圧のまわりの風のようすは↓のようになっています。

 

高気圧の中心部分は下降気流が生じているので天気は良くなりやすいです。

 

POINT!!

・等圧線のルールをしっかり理解。

→ 多くの場合、下2ケタは4の倍数になる。

→ 太線は1000hPaから20hPaごとに引かれていることも手掛かりになる。

 

・風向とは「風がどこからくるか」ということ。

→ 風のやってくる方向を答えないようにしよう。

 

・高気圧、低気圧付近の風の吹き方を覚えておこう。

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