1.雲の種類
雲は国際気象機関というところが定めた10種類が元になっています。
発生する高度によって
・上層雲(5000m~13000m)
・中層雲(2000m~7000m)
・下層雲(地表付近~2000m)
に分けられます。
上層雲
・巻雲
別名:すじ雲
空の最も高いところにできる雲。
そのため小さな氷の粒で構成されている。
天気が良く、風が強い日に見られる。
・巻積雲
別名:うろこ雲・さば雲・いわし雲
特に秋によく発生する。
小さな氷の粒が集まってできている小さな雲の集まり。
・巻層雲
別名:うす雲・かすみ雲
空を見上げて、この雲が太陽に重なっていると光の環のようなものが見える。
この雲が見られるとそばに乱層雲(温暖前線)があるので、天気が崩れやすい。
中層雲
・高積雲
別名:ひつじ雲・むら雲
まるでひつじのわたのようで、ひつじがたくさんいるように見える。
秋によくみられる。
・高層雲
別名:おぼろ雲
空をおおう灰色のうすい雲。
・乱層雲
別名:あま雲・ゆき雲
温暖前線のそばにできる。
長時間、広い範囲におだやかな雨を降らせる。
下層雲
・層積雲
別名:くもり雲
1年中よく観察できる。
積雲が重なってできたもの。
・積雲
別名:わた雲
集まると層積雲になったり、積乱雲に発達したりすることがある。
・層雲
別名:きり雲
もっとも低いところにできる雲。
あまり高くない山では、その山をおおうように発生している。
・積乱雲
別名:かみなり雲・入道雲
もっとも縦に厚みがある雲で、激しい雨を降らせる。
雷や竜巻をともなうこともある。
寒冷前線のそばで見られる。
2.天気にまつわることわざ
①夕焼けは晴れ
夕焼けが見えると次の日は晴れるという意味です。
日本付近では偏西風の影響が強いため、天気は西から東へ移り変わります。
夕焼けが見える=太陽が沈む方角(つまり西)に雲がない、
ということなので次の日は良い天気になりやすいということです。
②太陽がかさをかぶると雨
かさとは、太陽に巻層雲がかかってできた環のこと。
巻層雲は乱層雲のそばにできやすいです。(↓の図)
そのため、もうすぐ乱層雲におおわれ雨が降る、ということです。
③うろこ雲(さば雲)が見えると雨
うろこ雲は巻積雲のことです。
巻積雲も乱層雲のそばにできやすいです。
そのため、もうすぐ乱層雲におおわれ雨が降る、ということです。
④朝霧は晴れ
地面は昼に太陽光から熱を得ます。
その熱エネルギーは夜から朝にかけて宇宙空間へ放出されるため、地面は冷えます。
そのた霧が発生しやすいのです。
ただしこの熱エネルギーの放出は空に雲があるとうまくいきません。
つまり
熱エネルギーが放出される=空が晴れている=地面は冷えて朝に霧が出る
ということになります。
⑤鐘の音がよく聞こえれば雨になる
地上のあたたかい空気が上昇すると、上空の空気の密度はより小さくなります。
空気の密度が小さくなると、音が屈折しにくく反射しやすくなるため、遠くの音が聞こえやすくなります。
そしてあたたかい空気が上昇するということは雲が発生しやすくなります。(上昇気流)
遠くの音がよく聞こえる=上昇気流が生じている=天気が悪くなるということです。
音の屈折・反射が関係していることわざです。
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