このページでは、1km/h=□m/s や 1km=□m ・ 1L=□cm3 などの単位変換(単位換算)に関してまとめています。
k(キロ)とm(ミリ)の関係
すべて丸覚えなど不可能です。
しかし最低限、覚えておきたいのは
【kg】【km】【kV】などの k(キロ)の意味と
【mg】【mL】【mA】などの m(ミリ)の意味です。
次のような関係性を覚えておきましょう。
k(キロ)のついた単位になおしたい!
→ その数÷1000 をする。その反対は×1000。
m(ミリ)のついた単位になおしたい
→ その数×1000 をする。その反対は÷1000。
これだけでも覚えておくと、非常に便利。
質量の単位【 g(グラム)】
【mg】を【g】にしたい or 【g】を【kg】にしたい
→ 数字を ÷1000 する。
【kg】を【g】にしたい or 【g】を【mg】にしたい
→ 数字を ×1000 する。
長さの単位【 m(メートル)】
【mm】を【m】にしたい or 【m】を【km】にしたい
→ 数字を ÷1000 する。
【km】を【m】にしたい or 【m】を【mm】にしたい
→ 数字を ×1000 する。
電流の単位【 A(アンペア)】
【mA】を【A】にしたい or 【A】を【kA】にしたい
→ 数字を ÷1000 する。
【kA】を【A】にしたい or 【A】を【mA】にしたい
→ 数字を ×1000 する。
電圧の単位【 V(ボルト)】
【mV】を【V】にしたい or 【V】を【kV】にしたい
→ 数字を ÷1000 する。
【kV】を【V】にしたい or 【V】を【mV】にしたい
→ 数字を ×1000 する。
抵抗の単位【 Ω(オーム)】
【mΩ】を【Ω】にしたい or 【Ω】を【kΩ】にしたい
→ 数字を ÷1000 する。
【kΩ】を【Ω】にしたい or 【Ω】を【mΩ】にしたい
→ 数字を ×1000 する。
電力の単位【 W(ワット)】
【mW】を【W】にしたい or 【W】を【kW】にしたい
→ 数字を ÷1000 する。
【kW】を【W】にしたい or 【W】を【mW】にしたい
→ 数字を ×1000 する。
熱量・エネルギーの単位【J(ジュール)】
【mJ】を【J】にしたい or 【J】を【kJ】にしたい
→ 数字を ÷1000 する。
【kJ】を【J】にしたい or 【J】を【mJ】にしたい
→ 数字を ×1000 する。
体積の単位【 L(リットル)】
【mL】を【L】にしたい or 【L】を【kL】にしたい
→ 数字を ÷1000 する。
【kL】を【L】にしたい or 【L】を【mL】にしたい
→ 数字を ×1000 する。
以上がk(キロ)とm(ミリ)の関係です。
すべてを丸覚えするのではなく、k(キロ)とm(ミリ)の関係の最低限の関係だけでも覚えておきましょう。
累乗についての単位関係
ここで解説するのは【 m2 】や【 cm3 】などの累乗の形になっている単位です。
この考え方を見てみましょう。
小学校で学習した通り 1m = 100cm の関係があります。
ここで 1m2 について。
1m2 = 1m × 1m のことです。
つまり
1m2 = 100cm × 100cm = 10000cm2
となります。
すなわち
1m2 = 10000cm2
という関係があります。
(これは圧力を求める際によく用います。)
よって・・・
【cm2】を【m2】にしたい
→ その数÷10000 をする。
【m2】を【cm2】にしたい
→ その数×10000 をする。
次は 1m3 について見てみましょう。
1m3 = 1m × 1m × 1m を表します。
1m = 100cmなので
1m3 = 100cm × 100cm × 100cm = 1000000cm3
すなわち
1m3 = 1000000cm3
の関係があるとわかります。
●/▲の形の単位の意味
【m/s】【g/L】など【●/▲】の形の単位も意味を理解しておきましょう。
これには
1▲ あたりの量が ●
という意味があります。
例をあげましょう。
30g/cm3 という値。(密度)
この値の意味は
1cm3 あたりの質量が 30g
ということです。
またこの形は分数の形になっている、ということもわかっておきましょう。
(分母が▲・分子が●・「/」が分数の横線)
例えば圧力の単位は【N/m2】ですが
$$N/m^2=\frac{N}{m^2}=N÷m^2$$
という意味の単位でもあります。
ここから圧力は
$$圧力=力(N)÷面積(m^2)$$
という求め方であることがわかるのです。
以上を踏まえて次のように、それぞれの単位の意味を理解しておきましょう。
速さ
m/s・・・1秒(s)あたりの移動距離(m)
km/h・・・1時間(h)あたりの移動距離(km)
密度
g/cm3・・・1cm3 あたりの質量(g)
g/L・・・1L あたりの質量(g)
水蒸気量
g/m3 ・・・1m3 あたりの質量(g)
圧力
N/m2 ・・・1m2 あたりにはたらく力(N)
N/cm2 ・・・1cm2 あたりにはたらく力(N)
体積の単位で覚えておくべきこと
入試問題を解く際に知っておいてほしい体積の単位関係について。
それは
1mL = 1cm3
という関係です。
このことから
1L=1000mL
であることもあわせて考えると
1L = 1000cm3
という関係があります。
化学の計算で非常によく使います。
圧力の単位で覚えておくべきこと
圧力では【N/m2】以外にも単位があり、その関係性を知っておく必要があります。
1Pa = 1N/m2
1hPa = 100Pa (Pは必ず大文字)
という関係です。
よって
1hPa=100Pa=100N/m2
です。
熱量の単位で知っておくとよいこと
熱量には主に【 J(ジュール) 】と【 cal(カロリー) 】の2つの単位があります。
これらの関係は
1cal=4.2J
1J=0.24cal
というもの。
よって・・・
【cal】 を【 J】 にしたい
→ その数字に4.2をかける
【J】 を【 cal】 にしたい
→ その数字に0.24をかける
しかし最近は「1J=0.24cal」をほとんど使いません。
また「1cal=4.2J」も問題で与えられなければ使う必要がないことも多いです。
4.2を使った単位変換をしたい場合は
「ただし、水1g の温度を 1℃ 上昇させるのに 4.2J の熱が必要であるとする」
という但し書きがあるのが一般的です。
重さの単位で知っておくべきこと
「100gの物体にはたらく重力を1Nとする」という指示があれば・・・
1N → 100g
1kg → 10N
という関係です。
ここで注意。
1N=100g とは書いていません。
1N→100gと書いてあります。
というのは、
【N】は重さの単位。
一方で【g】【kg】は質量の単位。
重さ・・・重力の大きさ
質量・・・物質そのものの量
を表すもので、厳密には異なる量を表します。
地球上では
100gの物体にはたらく重力は1N
です。
しかし月面では
100gの物体にはたらく重力は6分の1N
です。
このように重さは場所によって異なるのです。
ただしく理解しておきましょう。
※ちなみに・・・
正確には「100gの物体にはたらく重力は0.98N」です。
よって
0.98N → 100g
1kg → 9.8N
というのが正確な関係性です。
コメント(承認された場合のみ表示されます)
よくわかりました。
神作の卵焼き様
コメントありがとうございます。
お役に立てれば幸いです。
またぜひご利用ください。
単位計算が自分は苦手なので、その単位について掘り下げてくださり、よく分かりました。
ありがとうございました。
水瀬様
返信が遅れて申し訳ありません。
そしてコメントありがとうございます。
お役に立てているならうれしい限りです。
またぜひご覧くださいね。