1.純物質と混合物
■純物質
1種類の物質のこと。
水や二酸化炭素、鉄など。
1つの化学式で表すことができる。
■混合物
2種類以上の物質のこと。
水溶液や空気、合金など。
2つ以上の化学式を使わねば表すことはできない。
混合物の例としては「水酸化ナトリウム水溶液」などの水溶液があります。
これを化学式で表すには「NaOH」と「H2O」の2種類が必要です。
このように混合物は2つ以上の化学式を使わなければ表すことはできないのです。
※ただし「塩酸」は例外です。
「塩酸」は水に「塩化水素」が溶けた水溶液なので混合物に分類されます。
しかし化学式では「HCl」と1種類の化学式だけで表すことができてしまいます。
2.単体と化合物
■単体
純物質のうち1種類の原子でできている物質のこと。
化学式に1種類の元素記号だけが含まれる。
→H2・O2・Cuなど。
■化合物
純物質のうち2種類以上の原子でできている物質のこと。
化学式に2種類以上の元素記号が含まれる。
→H2O・CuO・NaOH・NH3など。
「単体」と「化合物」を見分けるには、化学式を覚えていると楽です。
覚えるべき化学式は→【元素記号・化学式まとめ】←に。
3.分子をつくる物質
■「分子をつくる物質」と「そうでない物質」
中学校で「分子をつくる・つくらない」の意味を理解するのは非常に難しいです。
とりあえず物質を見て「分子をつくる物質」「つくらない物質」のどちらにあてはまるかを選択できるようにしましょう。
特に覚えるのは「分子をつくらない物質」です。
それは「金属」「金属を含む化合物」「炭素の単体」です。
■金属の例
Ca・K・Na・Mg・Al・Fe・Cu・Ag・Auを覚えておけばOK。
Ca、Naなどは「え!?金属ぽくない…」と思うでしょうが金属です。
「部首が金へんのもの」「~ウム」で終わるものの多くが金属です。
■金属化合物とは
↑の金属を含む化学式を思い浮かべましょう。
NaClとかCa(OH)2やMgOなどです。
■炭素の単体
ダイヤモンドや黒鉛などです。
炭素が集まってできていますが”分子”という呼び方をしません。
※定義によっては”分子”ということもあるようです。
POINT!!
・純物質は1種類の化学式で表せる。
・ただし塩酸は例外。塩酸は水溶液なので、混合物に分類される。
・単体の化学式・・・・1種類の元素記号しか含まれていない。
・化合物の化学式・・・2種類以上の元素記号が含まれる。
・分子をつくらない物質は「金属」「金属化合物」「炭素の単体」。
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こんにちは
dan202012様
こんにちは。サイトをご覧いただいてありがとうございました。