中1生物【蒸散】

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1.蒸散

■蒸散
植物のからだの中にある水分を水蒸気として放出すること。
気孔から放出する。

■気孔
孔辺細胞によってできるすき間。
酸素や二酸化炭素が出入りし、水蒸気が出ていく。

■蒸散の役割
・体内の水分量を調節する。
植物の体温を調節する。
根からの水の吸収をさかんにする
※ヒトが汗をかくのと同じです。汗は水分量の調節・体温の調節(体温を下げる)役割があります。

■蒸散がさかんになる条件
・気温が高いとき。
・湿度が高いとき。
※ヒトが汗をかくときと同じです。

2.蒸散に関する実験

蒸散量を計算する実験があります。
次のような実験を見てみましょう。

実験

同じ大きさの葉を同じ枚数つけた植物の枝を3本用意する(A~C)。そのうちCは葉を取り去る。

この3本の枝A~Cを同じ量の水が入った試験管に入れる。

この試験管に食用油を浮かべる
水面からの水の蒸発をふせぐため

Aの葉の表にワセリンをぬり、Bの葉の裏にワセリンをぬっておく。Cの葉のついていた部分にワセリンをぬっておく。
→葉の表にワセリンをぬると、葉の表の気孔がふさがれ蒸散ができなくなります

A~Cを風通しの良い場所に試験管を数時間置いておく。

この結果、試験管の水の量は減少します。

植物が蒸散によって水蒸気を放出するので、その分、試験管内の水を吸収するからです。
(だから食用油を浮かべておいて、蒸散以外の原因で水が減少するのをふせぐのです。)

いま、この実験で次のような結果であったとしましょう。

結果

水の減少量=その枝の蒸散量と考えてみます。

Aの枝では12gの蒸散量、Bの枝では4gの蒸散量、Cの枝では1gの蒸散量です。

さらに深く考えてみましょう。

Aの枝

葉の表にワセリンをぬりました。
つまり蒸散ができるのは葉の裏と茎

この2か所からの蒸散量が12gということです。

Bの枝

葉の裏にワセリンをぬりました。
つまり蒸散ができるのは葉の表と茎

この2か所からの蒸散量が4gということです。

Cの枝

葉を取り去り、その切り口にワセリンをぬりました。
つまり蒸散できるのは茎のみ

茎からの蒸散量が1gということです。

これらを表にまとめましょう。(↓の図)


葉の表・葉の裏・茎の3か所のうち蒸散をしている場合は○、ワセリンにより蒸散ができなくなっている場合は×と書いています。

まず表のCの部分を見ることで
茎からの蒸散量=1g
とわかります。

Aの枝もBの枝もCと同じような枝ですから
Aの茎の蒸散量=Bの茎の蒸散量=Cの茎の蒸散量=1g
と考えます。

次に表のAの部分を見ましょう。
茎からの蒸散量=1g
ですので
葉の裏からの蒸散量=12g-1g=11g
となります。

そして表のBの部分を見ましょう。
茎からの蒸散量=1g
ですので
葉の表からの蒸散量=4g-1g=3g
となります。

これで
葉の表の蒸散量=3g
葉の裏の蒸散量=11g
茎からの蒸散量=1g
ということがわかりました。

よって
葉全体の蒸散量=3g+11g=14g
ということがわかりますし、

枝全体からの蒸散量=3g+11g+1g=15g
ということもわかります。

葉の裏での蒸散量が多いということは何を意味しているでしょう。

それは葉の裏側に気孔が多いということを表します。

この結果では
葉の裏側>葉の表側>茎
の順に気孔の数が多いことがわかりますね。

このように蒸散に関する問題では表を書くことで問題を解きやすくなります。

■このページのポイント

・蒸散は気孔から水蒸気を放出する現象。
・蒸散に関する計算は表を書いて解いてみる。

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