1.肺のつくり
■肺の構造
気管は気管支に枝分かれし、気管支は肺胞という小さな袋につながっている。
肺胞のまわりには毛細血管がある。
・気管・・・・口や鼻からつながる気体の通り道
・気管支・・・気管が枝分かれしたもの
・肺胞・・・・気管支からつながる小さな袋
・胸腔・・・・ろっ骨と横隔膜の間にできた肺のまわりの空間
※「きょうくう」「きょうこう」のどちらとも読めます。教科書は「きょうこう」の読みです。
・横隔膜・・・胸腔の底にある筋肉でできた膜
2.呼吸とは
呼吸には「肺呼吸」「細胞による呼吸」の2種類があります。
■肺呼吸
酸素が口・鼻→気管→気管支→肺胞→毛細血管へと入り
二酸化炭素が毛細血管→肺胞→気管支→気管→口・鼻へと出ていくこと。
つまり酸素と二酸化炭素の気体交換。
■細胞による呼吸
毛細血管に入った酸素が全身細胞まで運ばれる。
このとき
酸素+栄養分→エネルギー+二酸化炭素+水
の反応を細胞が起こして
生きるためのエネルギーをつくり出すこと。
つまり「細胞による呼吸」とは、細胞の活動の1つ。
内呼吸や細胞呼吸とも呼ばれる。
3.肺呼吸の仕組み
■息を吸う・吐く
横隔膜とろっ骨の間にある筋肉のはたらきで起こる。
■息を吸うとき
横隔膜が下がる&ろっ骨が上がる。
↓
胸腔が広がる。
↓
肺胞が膨らみ、気体が入り込む。
■息を吐くとき
横隔膜が上がる&ろっ骨が下がる。
↓
胸腔がせまくなる。
↓
肺胞が縮み、気体が出ていく。
■肺呼吸の仕組みを調べる実験
次のような装置を使う。
ここでゴム膜を糸で引き下げると・・・
→ ペットボトル内部の空気が膨張し気圧が下がる。
→ 風船に空気が入り込む。(↓の図)
これは言い換えると
横隔膜を下げる。
↓
胸腔が広がる。
↓
肺胞に気体が入り込み、肺胞がふくらむ。
という流れを再現していることになります。
■肺胞の利点
空気に触れる表面積を大きくしており、効率よく酸素と二酸化炭素の交換を行うことができる。
※記述問題で出題されやすいですよ!
POINT!!
・横隔膜とろっ骨の動きで、胸腔の大きさが変わる。
→ それに伴い、肺胞に気体が出し入れされる。
・肺胞の利点を記述できるように。
→ 肺全体の表面積が大きくなる、ことを覚えておこう。
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[…] https://chuugakurika.com/2018/01/16/post-1394/より引用しております。 […]
わざわざお知らせありがとうございます。
ぜひご活用ください。
私は、胸腔と肺の違いが分からず、このサイトを見ました。
最初の図で、分かりました!!すごく分かりやすかったです。ありがとうございました😊
明日中間テストなので頑張ります❗️
コッコちゃん様
コメントありがとうございます。
お役に立てて何よりです。
テストがんばってください!