1.地球温暖化
■地球温暖化
地球全体の平均気温が上昇すること。
それにともない海水面が上昇したり、生態系が変化したりする可能性がある。
≪要因≫
化石燃料の消費に伴う温室効果ガスの増加。
※化石燃料とは・・・
植物や生物の死がいが長い年月を経てエネルギー資源となったもの。
石油・石炭・天然ガスのこと。すべて有機物。
はじまりは植物の光合成(太陽の光エネルギー)である。
※温室効果ガスとは・・・
地表から放出される熱をいったん吸収し、その熱の一部を地表面に向かって放射する。
太陽からの光+こうした放射による加熱によって温室効果がもたらされる。(↓の図)
このよう性質をもつガスを温室効果ガスという。
温室効果ガスには主に二酸化炭素・メタンなどがある。
地球温暖化は20世紀後半から続く大きな環境問題です。
化石燃料の大量消費にともなう二酸化炭素の増加が原因といわれています。
世界的に二酸化炭素の排出を少なくすることが目標になっています。(以下のパリ協定参照)
■パリ協定
パリ協定は、2015年にパリで開かれた会議で決められた、温室効果ガス削減に関する国際的な取り決めです。
世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2℃より低くし、できれば1.5℃に抑える努力をすることを目標としています。
※ちなみにパリ協定の前身は1997年に定められた京都議定書。
2.その他の環境問題
オゾン層の破壊
■オゾンホール
地球をおおうオゾン層の一部の濃度が低下すること。
オゾン層は太陽光に含まれる紫外線(人体に有害)を吸収する性質がある。
が、オゾンホールが生じることで紫外線が地表まで届いてしまう。
※現状は回復傾向にあるようです。
≪要因≫
旧型の冷蔵庫やクーラーに使われていたフロン(フロンガス)の増加。
酸性雨
■酸性雨
強い酸性の雨が降る。そのため植物や建物にダメージを与えたり、川や湖を酸性にしてしまう。
≪要因≫
工場・火力発電所・ガソリン自動車からの排気ガスが原因で雨が酸性となった。
酸性雨の原因となる排気ガスは窒素酸化物(一酸化窒素・二酸化窒素など)や硫黄酸化物(二酸化硫黄)など。
大気汚染
■大気汚染
大気中に有害な成分が増えて、生物のからだや環境に悪影響を与えること。
≪要因≫
工場や都市部・ガソリン自動車からの排気ガス。
砂漠化
■砂漠化
もともと植物が豊富に生育していた地域から植物が失われ、生育できない環境になってしまうこと。
これと反対のことがらを緑化という。
≪要因≫
・土壌に含まれる物質の変化。
・栄養分をふくむ土壌が大雨で流されたり、焼き畑農業が行われたりなどして失われたため。
ヒートアイランド
■ヒートアイランド現象
都市部の気温がそうでない部分に比べて高くなってしまうこと。
≪要因≫
都市部に多いアスファルトやコンクリートが熱を逃がしにくい性質をもつため。
有害物質の生物濃縮
■生物濃縮
特定の化学物質が生物Aの体内に取り込まれたのち、その生物Aが異なる生物Bに食べられると生物Bの体内に化学物質が移動し濃縮される。
この現象を生物濃縮という。
たとえば工場付近に住む魚がいて、魚がプランクトンを食べると同時に工場から排出された水銀も取り込んだとします。
この魚をもっと大型の魚が食べると、水銀が大型の魚に濃縮されて移動します。
さらにこの大型の魚を鳥が食べると、水銀が鳥の体内により濃縮されて移動します。
この現象を生物濃縮と言います。
DDTやPCBと言われる農薬の生物濃縮が問題になりました。
周辺の生物にも影響を与えますし、ヒトに対しても食中毒などを引き起こす恐れがあります。
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