※→【生態系・生物の役割】←も参考に。
1.有機物と無機物
※→【有機物と無機物】←も参考に。
■有機物
炭素原子を含む物質(水素原子も含まれることがほとんど)。
燃焼すると二酸化炭素と水が発生する。
例)デンプン・糖(ブドウ糖・麦芽糖・ショ糖など)・タンパク質など。
■無機物
有機物ではないもの。
例)鉄などの金属・炭素・二酸化炭素など。
※炭素や二酸化炭素は「炭素原子」を含みますが無機物に分類されることに注意。
2.炭素の循環
■炭素の循環
自然界では炭素原子が有機物と無機物に形を変えて循環している。
有機物・・・デンプンの形で主に循環している。
無機物・・・二酸化炭素の形で主に循環している。
植物(生産者)は光合成をしてデンプンをつくり出します。
このデンプンを求めて動物(消費者)が直接または間接的に植物(生産者)を食べます。(↓の図)
植物(生産者)が光合成をするときには二酸化炭素が必要です。
↓の青矢印のように大気中から二酸化炭素を取り入れます。
植物・動物ともにデンプンなどの有機物を取り入れてどうするのか?
それは呼吸というはたらきの材料として用いるわけです。
その結果、二酸化炭素を空気中へ放出します。(↓の図)
植物・動物はやがて枯れたり、死んだりします。
落ち葉や死がいの中にある有機物を狙っているのが分解者です。
分解者はその有機物を取り入れて無機物に分解します。
分解といっても分解者がしているのは呼吸です。(↓の図)
このように炭素原子は有機物や無機物に形を変えて自然界を循環しています。
この図で特に
・赤色の矢印・・・有機物の移動を表す
・青色の矢印・・・無機物の移動を表す
・二酸化炭素を取り入れるのは植物(生産者)のみ
ということを押さえておきましょう。
■このページのポイント
・自然界では炭素はデンプン(有機物)、二酸化炭素(無機物)として存在する。
・有機物の移動、無機物の移動を見分けられるように。
・二酸化炭素を取り入れるのは植物(生産者)のみ!
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