このページは2019年8月の理科の時事問題に出題されそうな出来事を掲載しています。
覚えておくべき用語は●○●○●のように黄色の下線を引いています。
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2019年8月の理科時事問題
「りゅうぐう」のクレーターを「おむすびころりん」と命名
8月22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐう表面につくった人工クレーターに「おむすびころりんクレーター」と愛称を付けたことを明らかにした。
JAXAはこれまで、りゅうぐう表面のクレーターや大きな岩などの主な地形に「ウラシマクレーター」や「オトヒメ岩塊」など日本や世界各地の童話に基づいた名前を付け、国際天文学連合(IAU)からも承認されている。
次世代観測装置「ハイパーカミオカンデ」建設へ
8月21日、文部科学省は次世代観測装置ハイパーカミオカンデを岐阜県飛騨市に建設する方針を固めた。
素粒子ニュートリノを捉えて宇宙誕生の謎の解明を目指す。
ハイパーカミオカンデは小柴昌俊さん、梶田隆章さんらの2度のノーベル賞受賞につながる成果を挙げた「カミオカンデ」「スーパーカミオカンデ」の後継装置。
地下に深さ約70メートル、直径約70メートルの巨大な水槽を建設し、20年間にわたりニュートリノを観測する予定。
「チャンドラヤーン2号」が月へ
8月13日、インドの無人月探査機チャンドラヤーン2号が地球周回軌道を離れ月へと向かった。
チャンドラヤーン2号は2019年7月22日、インドの南部アンドラプラデシュ州スリハリコタの宇宙センターから打ち上げられた。
9月初頭に月へと着陸し、月の南極にて探査を行う予定。
成功すれば旧ソ連やアメリカ、中国に続く、4カ国目。
がか座ベータ星を公転する天体を発見
8月19日、銀河系にある恒星「がか座ベータ星」を公転する2個目の惑星を発見したとする研究論文が発表された。
この惑星は質量が地球の約3000倍ある巨大な惑星で、中心星からの距離は太陽から地球までの距離の2.7倍に相当する。
公転周期はおよそ1200日で、研究チームが2009年に発見した「がか座ベータ星b」と同じくガス状巨大惑星だという。
がか座ベータ星は、1980年代、天体の破片やガスが渦巻く円盤状構造が初めて画像に捉えられたことから一躍有名になった。
※恒星
自ら光輝く星。太陽や星座をつくる星はすべて恒星。
スーパーコンピューター「京」の運用終了
8月16日、理化学研究所のスーパーコンピューター「京(けい)」が運用を終了。
2012年に本格稼働して以降、京はナノテクノロジーや防災などさまざまな研究に活用されてきた。
後継として「富岳(ふがく)」に引き継がれる。
京は約1100億円の国費を投じ、理研と富士通が共同開発し、スパコンの性能ランキングでは2015年6月以降、9回連続で1位を獲得。
台風の発達やゲリラ豪雨の発生を予測するなど多くの実績を挙げ、医薬品の開発などにも活用された。
ペルセウス座流星群がピーク
3大流星群の一つ、ペルセウス座流星群が8月12日夜~13日未明に見ごろを迎えた。
今年は15日の満月が近く、観測条件は悪かったが、月が沈んだ未明から明け方前にかけて夜空に尾を引く流れ星が多数見られた。
ペルセウス座流星群は、太陽の周りを回るスイフト・タットルすい星がまき散らしたちりが地球の上空約100kmで大気にぶつかって光を放つ現象。
北東の空に見えるペルセウス座を中心に放射状に流れ、毎年夏の風物詩となっている。
※三大流星群とは
「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」のこと。
台風10号が西日本を縦断
8月6日に台風10号がマリアナ諸島で発生。
北西に進み小笠原諸島近海でほとんど停滞しながら発達し一時は「非常に強い」勢力となった。
12日には平成29年台風21号以来の「超大型」になったが、勢力が弱まり14日には「大型」となった。
日本各地で交通機関の乱れ、運休やイベントの休止などが見られた。
※台風とは
もとは熱帯で発生した熱帯低気圧。
そのうち風速が約17m/s以上になったものを台風と呼ぶ。
等圧線が同心円状に密集していて前線はない。
進行方向に対して右側(東側)の方が風が強い。
※台風の強さの階級分け
強い 最大風速33m/s以上~44m/s未満
非常に強い 最大風速44m/s以上~54m/s未満
猛烈な 最大風速54m/s以上
※台風の大きさの階級分け
大型(大きい) 風速15m/sの半径が500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい) 風速15m/sの半径が800km以上
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