2019年12月の理科時事問題

このページは2019年12月の理科の時事問題に出題されそうな出来事を掲載しています。

覚えておくべき用語は●○●○●のように黄色の下線を引いています。

間違いなどあればお問い合わせまで教えてください。

 

 

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2019年12月の理科時事問題

部分日食

12月26日の午後、沖縄県などで部分日食が観測された。

 

 

日食は、太陽が月に隠される現象のこと。

太陽と月と地球が、この順番で一直線上に並んだときに起こる。(新月の位置関係)

太陽がすべて隠される場合は皆既日食(かいきにっしょく)といい、一部が隠される場合は部分日食という。

 

 

最も隠れたのは午後3時半ごろで、那覇では太陽の36%、東京では27%、札幌では16%が隠れたとのこと。

 

 

日本で日食が観測されたのは、2019年1月以来。

次に見られるのは2020年の6月21日。

 

 

 

新潟県で鳥インフルエンザ

12月26日、環境省によると、新潟県で見つかったヒドリガモ1羽の死骸を調べた結果、鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表。

 

 

今後、危険性の度合いに関する検査を実施する。

 

 

 

ボーイング社の新型宇宙船、打ち上げ直後に不具合

12月20日、アメリカのフロリダ州でボーイング社のカプセル型有人宇宙船スターライナーが無人試験飛行のため打ち上げられた。

 

 

しかし、不具合により国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングが中止され、地球に帰還することになった。

 

 

 

COP25が閉幕

12月15日、スペインのマドリードで開催されていた国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が閉幕。

 

 

会議では、温室効果ガス削減目標の引き上げを各国に促す文書を採択した。

 

 

しかし、来年始まる地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の下で削減を進めるための詳細ルールの決定には至らなかった。

 

 

先進国と中国やブラジルなどの新興国との間で意見が食い違ったことが原因。

 

 

パリ協定では、

「産業革命前からの気温上昇を2度未満、できれば1.5度に抑えること」

を目標に掲げている。

 

 

しかし、その実効性に不安を残す結果となった。

 

 

※ちなみにパリ協定の前身は1997年に定められた京都議定書。

 

 

地球温暖化とは・・・

地球全体の平均気温が上昇すること。

石油や石炭の使用による温室効果ガスの増加が原因と言われている。

 

 

温室効果ガスとは・・・

地表から放出される熱をいったん吸収し、その熱の一部を地表面に向かって放射する。

太陽からの光+こうした放射による加熱によって温室効果がもたらされる。

このよう性質をもつガスを温室効果ガスという。

温室効果ガスには主に二酸化炭素・メタンなどがある。

 

 

 

130億光年先の遠い銀河に炭素のガス

12月16日、東京大学宇宙線研究所を中心とする国際研究チームが、約130億年光年先の銀河を、アルマ望遠鏡(チリにある)を使って観測。

 

 

広大な範囲に、炭素のガスが分布していることを世界で初めて確認した。

 

 

1光年は、光が1年で進む距離のこと。130億光年先の銀河から出た光は、130億年前に銀河から放たれたもの。

 

 

 

近畿大学がチョウザメの雌化に成功

近畿大学が、人工孵化(ふか)したチョウザメに女性ホルモンを与え、全て雌にすることに日本で初めて成功。

 

 

チョウザメの卵は高級食材のキャビアになる。

雌だけ養殖できれば生産効率が向上し、より安価にキャビアが手に入ることになる。

 

 

近畿大学では、養殖している孵化4カ月のシベリアチョウザメの稚魚150匹に、女性ホルモンの薬を混ぜたえさを半年間与えて飼育。

1年後、45匹を無作為に選びだして性別を調べると、全て雌だった。

 

 

ただ、女性ホルモンは高価な上、人体への安全性が懸念されている。

そのため、養殖の魚のえさに使うことは法律で認められていない。

 

 

このため今後はえさに使える安い植物に由来し、同様の働きを持つ物質を代わりに使うことで、安価で安全な雌化を目指す。

 

 

 

西之島で噴火を確認

12月6日、海上保安庁は、小笠原諸島(東京都)の西之島を上空から観測し、噴火を確認した。

 

 

火砕丘の中央、東側の火口からそれぞれ噴煙や噴石が出ており、東側の火口からは溶岩も流れていた。

西之島の噴火の確認は2018年7月以来。

 

 

西之島の付近では数年おきに海水の変色や蒸気の吹き上げが観測されていた。

2013年に新たに出来た火口が噴火し、40年ぶりに新しい陸地を形成した。

その後も、火山活動によりその面積を広げている。

 

 

 

ふたご座流星群がピーク

12月15日の明け方4時ごろ、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」がピークを迎えた。

 

 

ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並んで毎年多くの流れ星を出現させる代表的な流星群。

 

 

冬を代表する星座であるふたご座から放射状に飛ぶように見える。

 

 

 

木枯らし1号、東京では今年も吹かず

冬の訪れを知らせる風「木枯らし1号」が、東京では30日まで吹かず、昨年に引き続き「発生せず」となった。

2年連続で吹かなかったのは、気象庁が1951年に記録を取り始めて以来初めて。

 

 

気象庁は例年、東京と近畿で風速などの条件を満たした風について木枯らし1号を判定している。

 

 

今秋は、偏西風の影響などで全般的に暖かい日が続いた。

近畿では11月4日に木枯らし1号が吹いたとされたが、東京では風速などの条件を満たさなかった。

 

 

 

冬の天気

日本付近の気団のうち、シベリア気団が勢力を強める。

そしてシベリア高気圧が生じる。

 

 

シベリア高気圧は日本に乾燥して冷たい風を送りこむ。

これを北西の季節風という。

 

 

このため日本海側では雲が生じ、雨や雪などの降水量が増え、太平洋側は乾燥した天気となりやすい。

 

 

シベリア高気圧による気圧配置を西高東低という。(冬によくみられる気圧配置)

詳しくは→【日本の四季の天気】←を参考に。

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