このページでは2020年5月の理科に関する時事問題(理科に関するニュース)を掲載しています。
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2020年5月の理科時事問題
民間初、ISSへの有人飛行成功
アメリカのケネディ宇宙センターから、アメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人を乗せた新型宇宙船クルードラゴンの打ち上げが成功。
国際宇宙ステーション(ISS)への軌道に投入され、5月31日にはISSにドッキング成功。
アメリカの宇宙船による有人飛行はスペースシャトルが引退した2011年以来、9年ぶり。
この間、ISSへの飛行士の輸送手段はロシアのソユーズ宇宙船だけだった。
今回の「クルードラゴン」はアメリカの民間企業「スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ」(通称:スペースX)が開発の主体。
アメリカ民間企業が開発した宇宙船によるISSへの有人輸送は初。
今回の打ち上げは「最終試験」の位置づけで、NASAのロバート・ベンケンとダグラス・ハーリーの両飛行士が搭乗。
宇宙船は全自動で航行できるが、2人はドッキングの一部作業を手動で試した。
ISSには1~2カ月程度滞在し、海上にパラシュートで帰還する。
帰還後に安全性が確認されれば、8月末にも打ち上げられる次回の運用段階の初号機で、野口聡一宇宙飛行士(55)がアメリカ人飛行士3人と搭乗し、ISSへ半年間の長期滞在に向かう。
緊急事態宣言の解除
新型コロナウイルス流行に関する緊急事態宣言の解除が決定された。
25日に解除が決定・・・東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・北海道
21日に解除が決定・・・大阪府・京都府・兵庫県
14日に解除が決定・・・上記以外の37府県
ダイオウグソクムシ、2年ぶり排便を確認
鳥羽水族館(三重県)が飼育するダイオウグソクムシの排便が、2年ぶりに確認された。
未知の部分が多いダイオウグソクムシの生態解明の手がかりとなる可能性もある。
ダイオウグソクムシはダンゴムシのなかま。
ダンゴムシのなかまとしては世界最大の生物。
この鳥羽水族館では2007年9月から飼育されている。
今回の排便は5月12日に確認された。
便に含まれていた魚のうろこは、水族館がえさとして与えていたものではなく、入館前に食べたとみられるという。
世界初、重病赤ちゃんにES細胞から作った肝細胞移植
ES細胞から肝臓の細胞を作り、重い肝臓病の赤ちゃんに移植したと、国立成育医療研究センターが発表。
ES細胞とは、体のさまざまな組織に変化することができる胚性幹細胞のこと。
ES細胞から作った細胞の移植は国内で初めて。
赤ちゃんへの移植と肝臓病での移植は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)も含めて世界初という。
「こうのとり」が最後の打ち上げ
5月21日、最後の打ち上げとなるH2Bロケット9号機の打ち上げが成功。
H2Bロケットは、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ「こうのとり」9号機を載せ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センター(鹿児島県)から予定通り打ち上げられた。
食料や高性能バッテリーといった物資が搭載されたこうのとりは、打ち上げからおよそ15分後に予定した軌道に投入され、打ち上げは成功。
こうのとりは後継機を現在開発中で、今回の9号機が、H2Bロケットとともに最後の打ち上げとなる。
国産大型ロケットの次の打ち上げは7月15日を予定。
H2Aロケット42号機でアラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機を打ち上げる。
厚労省、レムデシビルを初の新型コロナ治療薬としてスピード承認
5月7日、厚生労働省は、アメリカの製薬会社が開発した抗ウイルス薬「レムデシビル」を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者用の治療薬として承認した。
申請は5月4日で、わずか3日間というスピード承認によって、国内初の治療薬が登場することになる。
ネアンデルタール人が作った縄 4万年以上前の断片発見
フランス南部の遺跡から、ネアンデルタール人が編んだとみられる縄の断片が見つかった。
この縄の断片はうすい石器に付着していた。
縄は5万2千~4万1千年前のものと推定され、天然の繊維を編んだ技術の物証としては、確認された中で最も古いという。
研究チームは、ネアンデルタール人の認知能力の高さを示すものと考えている。
ネアンデルタール人は約40万~20万年前から3万年前ごろまで、欧州を中心に暮らしていたとみられる。
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