まぎらわしい用語・似ている用語
■力と圧力のちがい
▼力
単位(N)で表される。
力を受けている面の面積は関係なし。
▼圧力
単位(N/m2)などで表される。
力を受けている面1m2あたり(1cm2あたり)にはたらく力。
(よって力を、力を受けている面積でわり算して求める)
例えば次のような直方体を床に置いたとき。
どの面を下にしても、床にはたらく力は同じ(すべて10N)。
床にはたらく圧力はちがう(Aの場合5000N/m2・Bの場合10000N/m2)
こちら→【圧力】←でも説明しています。
■水圧と浮力のちがい
▼水圧
水の重さによって生じる圧力。
圧力なので面積が関係している。
水面からの深さによって決まる。
▼浮力
水圧が原因で生じる、物体を浮き上がらせる力。
水中に沈んでいる部分の体積で決まる。
例えば下の図のように直方体を少しずつA→B→C→D→Eの順に沈めていったとき。
直方体の底面にはたらく水圧の大きさは
A<B<C<D<E
の順に大きくなる。
直方体にはたらく浮力の大きさは、沈んでいる部分の体積で決まるので
A<B<C=D=E
となる。
■重さと質量のちがい
▼重さ
重力の大きさのこと。
つまり、力。
よって単位は【N】。
地球では100gの物体にはたらく重力は1N。
月では100gの物体にはたらく重力は1/6N。
星によって重力は異なる。
▼質量
物質をつくっているものの量。
単位は【g】【mg】【kg】。
地球で100gの物体は、月でも100g。
例えば地球で重さ600Nの人が月に行って重さをはかると100Nとなる。
地球よりも月の方が重力は小さいから。
しかしこの人が月に行ってやせた、というわけではない。
この人をつくっている原子の量は変わらない。
その量を表すための数値が質量である。
だから重力は測定する場所で異なる(地球と月など)。
質量は測定する場所によって変化しない。
こちら→【質量と重さ・体積】←でも説明しています。
■原子と分子のちがい
▼原子
物質をつくる最も小さい粒子。
▼分子
原子が集まって性質をもつようになったもの。
例えば水素原子は、マッチの火を近づけても、音を立てて燃えない。
水素原子が2個集まり、水素分子となってはじめて、音を立てて燃えるようになる。
こちら→【原子と分子】←でも説明しています。
■力のつり合いと作用反作用の関係のちがい
▼力のつり合い
1つの物体にはたらく力の関係。
↓の図のつなひきのように、AくんもBくんも「ロープを」引っ張っている。
どちらも「ロープ」という1つの物体を引いている。
▼作用・反作用の関係
2つの物体にはたらく力の関係。
↓のように壁にパンチをするとき。
ヒトが壁を押す力(赤色)と壁がヒトを押す力(青色)が作用・反作用の関係。
赤色は「壁」にはたらく力に対し、青色は「ヒト」にはたらく力。
それぞれ力のはたらく相手がちがう。
こちら→【力のつり合い】←や→【作用・反作用の法則】←でも説明しています。
■仕事率と電力のちがい
電力とは電流によって起こる仕事の仕事率のこと。
よって
電力(W)=電圧(V)×電流(A)
でも求められるし
電力(W)=仕事(J)÷時間(s)
でも求められる。
問題で与えられた条件によって使い分けましょう。
■胚と発生のちがい
▼胚
受精卵が細胞分裂をしたもの。
▼発生
受精卵が細胞分裂をしてからだができあがる過程(一連の流れのこと)。
胚は受精卵が細胞分裂した「もの」の名前。
発生は受精卵が細胞分裂をしていく「過程」のこと。
こちら→【有性生殖】←でも説明しています。
■無性生殖と栄養生殖のちがい
▼無性生殖
雌雄の関わり合いなしで子ができること。
▼栄養生殖
無性生殖には分裂・出芽・栄養生殖などがある。
栄養生殖は、栄養をたくわえている器官をつかっておこなう無性生殖のこと。
つまり栄養生殖は無性生殖の一種。
こちら→【無性生殖】←でも説明しています。
■銀河と銀河系
▼銀河
恒星がたくさん集まった集団のこと。
▼銀河系
銀河にもたくさん種類があるが、そのうち太陽や地球が含まれている銀河のこと。
天の川銀河ともいう。
つまり銀河系は銀河の一種。
こちら→【太陽系の天体】←でも説明しています。
■塩酸の溶質は・・・
▼塩化水素
塩化水素を水に溶かしたものを塩酸といいます。
▼塩素
塩素を水に溶かしたものは次亜塩素酸といいます。
(わざわざ覚える必要はなし)
つまり塩酸の溶質は塩化水素です。
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