このページでは2022年9月の理科の時事問題に出題されそうなニュース(理科的ニュース)をまとめています。間違いなどあればお問い合わせフォームまでご連絡ください。
2022年9月の理科時事問題
7個の台風が発生
2022年9月は7個の台風(台風12号~18号)が発生。
うち台風14号では、上陸前日となる9月17日に鹿児島県に特別警報(暴風・高潮・波浪)が発表された。
台風を要因とする特別警報が、沖縄以外に発表されたのは、初めてのことだった。
また9月18日には宮崎県に大雨特別警報が発表された。
台風15号では、静岡県内において9月23日夜から24日未明にかけて、記録的短時間大雨情報が16回も発表され、線状降水帯が発生した。
台風による厳しい残暑
台風は、記録的な暑さももたらし厳しい残暑となった。
台風11号が対馬海峡から日本海へと進んだことにより、9月6日は、北陸を中心に猛烈な暑さに。
これは、台風へ吹き込む暖かく湿った風が、フェーン現象によって、山を越えて乾いた熱い空気となって、北陸へ吹き降りたため。
9月6日の最高気温は、新潟県三条市で38.8℃を観測。金沢市では38.5℃と、観測史上1位タイの暑さだった。
小惑星への衝突実験
日本時間9月27日、NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機「DART(二重小惑星軌道変更実験)」が、直径約160mの小惑星ディモルフォスに衝突。
人類が意図的に天体の軌道を変更させた初めての実験となった。
今回の実験は、小惑星の軌道をわずかに変えて、小惑星が地球に激突するのを回避できるかを確かめる実験。
木星が地球に最接近
9月26日、木星は地球から約5.9億kmまで近づき、最接近した。
これほどの最接近は1963年以来59年ぶりとのこと。
小惑星リュウグウに炭酸水?
日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウで採取したサンプルに「炭酸水」があったと、研究チームが発表。
小惑星リュウグウのサンプルからは、アミノ酸のほか、リュウグウになる前の天体に大量の水があったと考えられることなどがこれまでに分かっている。
研究チームは、リュウグウを形成する鉱物にある小さな穴の内側に水分が含まれていることを発見。
この水を分析した結果、二酸化炭素を含んだ炭酸水で塩や有機物も含まれていることが分かった。
地球に小惑星などが落下したことで水や有機物をもたらしたとする仮説を補強する成果だとのこと。
世界最古3億8000万年前の心臓の化石
9月15日付の科学誌Scienceにおいて、オーストラリアの堆積物の中から保存状態の良い魚類の心臓の化石が発見されたと発表。
この心臓は古生代の中ごろのデボン紀に生息した魚のもの。
これまでに見つかったアゴのある魚類では最古のものとのこと。
アゴのないせきつい動物からアゴのあるせきつい物とへの進化のヒントとなる可能性がある。
中国が持ち帰った月の岩から新種の鉱物
中国国家宇宙局などが、2020年12月に無人探査機「嫦娥(じょうが)5号」が月から持ち帰った土壌サンプルから、新種の鉱物が見つかったと発表。
中国が月から新種の鉱物を発見するのは初めて。
発表によると、新種の鉱物は、人類が月で見つけた6種類目の鉱物で「嫦娥石」と名付けられた。
新種の鉱物を発見したのは、アメリカと旧ソ連に続き中国で3か国目。
中秋の名月
9月10日は中秋の名月だった。
中秋の名月とは、旧暦で8月15日に当たる日に見える月のこと。
必ずしも満月とは限らない。
また、9月10日前後に月が土星、木星に相次いで接近。
特に9月11日は月と木星が大接近となった。
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