このページでは「密度の求め方や意味」「密度のグラフの見方」「水に浮く・沈むと密度の関係」について解説しています。
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※あらかじめ質量や体積の意味について知っておきましょう。こちらで解説 →【質量と重さ・体積】←
1.密度
物体の単位体積あたり(多くの場合「1cm3あたり」または「1Lあたり」)の質量。
中学でよく出てくる単位は
・g/cm3(グラム毎立方センチメートル)
・g/L(グラム毎リットル)
の2つ。
密度の意味について。
人口密度という言葉を例に説明してみます。
「人口密度が高い」=「人がたくさん集まってる」=ぎゅうぎゅう
「人口密度が低い」=「人がほとんど集まっていない」=スカスカ
という違いがありますよね。
理科での「密度」も同じです。
「1cm3」や「1L」という大きさの中にどれだけその物質がつまっているか
を表します。
同じ形、同じ大きさの発泡スチロールと鉄では
・発泡スチロールはスカスカ
・鉄はぎゅうぎゅう
と、つまり方にちがいがあります。
(同じ大きさでも重さが違う)
言い換えると
・発泡スチロールの密度は小さい
・鉄の密度は大きい
ということになるのです。
密度は次のように求めます。
$$密度(g/cm^3)=\frac{質量(g)}{体積(cm^3)}$$
「g/cm3」という単位は、1cm3あたりに物質がどれだけつまっているかを意味します。
それだけではなく
$$質量=体積×密度$$
$$体積=\frac{質量}{密度}$$
という計算もできるようにしましょう。
2.水に浮く・沈む
水の密度は1g/cm3。
※これ以外の物質の密度は覚える必要はない。
水に浮く・沈む物体
水に浮くのは、浮き輪などのスカスカなものです。
言い換えると密度が小さいものが浮きます。
反対に、密度が大きいものが沈みます。
3.密度のグラフの見方
次のグラフはある物体A~Hの体積と質量を測定したものを表しています。
このようなグラフのポイントは「各点に向かって原点から直線を引く」ことです。
上のグラフの場合、原点から点A~Hに向かって引いてみると・・・(↓の図)
ここから次の①~③の3つのことが言えます。
①同じ直線上にある物体は「同じ材質(物質)」でできている
同じ直線上にあるもの=密度がたがいに等しいものです。
よって材質が同じと言えます。
・AとHは同じ材質でできている
・CとGは同じ材質でできている
・BとEは同じ材質でできている
ということです。
②傾きが急な直線ほど密度は大きい
このグラフの場合、最も密度が大きい物質はD、小さい物質はFです。
③水の密度は1g/cm3
AとHは密度を計算すると1g/cm3になります。
すなわちAもHも水であると考えられます。
AとHを通る直線より
・傾きが大きい「B・D・Eを通る各直線」は水に沈む材質でできている。
・傾きが小さい「C・F・Gを通る各直線」は水に浮く材質でできている。
と言えます。
POINT!!
・密度は「ぎゅうぎゅう」または「スカスカ」を表している値。
・密度を求めるだけでなく、体積や質量も求められるように。
・密度のグラフの問題は「原点から各点に向かって直線を引く」こと。
密度から物質を推定・特定する問題はこちらで解説しています。
コメント(承認された場合のみ表示されます)
水よりも密度が小さいもので代表的なのは何がありますか?
ハナ様
コメントありがとうございます。
水より密度が小さい=水に浮くものなので発泡スチロールなどですね。