このページでは2021年6月の理科の時事問題に出題されそうな出来事(理科的ニュース)を掲載しています。
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2021年6月の理科時事問題
中国、有人宇宙船の打ち上げ成功
6月17日、中国は宇宙飛行士3人を乗せた宇宙船「神舟12号」を打ち上げた。
中国の有人飛行ミッションは約5年ぶり。
中国は宇宙ステーション「天宮」を開発中。この宇宙船は建設中の「天宮」に向けて打ち上げられた。
「宇宙マウス」誕生、ISSで約6年保管した精子から
国際宇宙ステーション(ISS)で約6年間、フリーズドライ状態で保管したマウスの精子から、健康な「宇宙マウス」が多数誕生した。6月12日付の論文に掲載された。
精子はISSから回収し、地球で人工授精した。
放射線レベルが高い宇宙線に6年近くさらされたが、誕生した168匹のマウスの遺伝子に損傷はないという。
北半球各地で部分日食観測 一部地域では金環日食も
6月10日の朝、北半球の一部地域で部分日食が見られた。
地域によっては、太陽に月が重なって金の輪のように見える「金環日食」も観測された。
日食は、太陽・月・地球がこの順番で並んだ時に見られる可能性がある。
地球から太陽を見ようとしても月に隠される。
月に太陽すべてが隠されるのが皆既日食。
月に太陽の一部が隠されるのが部分日食。
月が太陽の中央を隠し、輪のように見えるのが金環日食。
非常に変わった点滅をする巨星を発見
6月11日、天の川銀河の中心の近くで、非常に変わった点滅をする巨星「VVV-WIT-08」が発見されたと発表。
研究チームによれば、点滅の原因はまだよく解っておらず、既知の変光星(明るさを変える星)の分類には当てはまらない可能性があるとのこと。
VVV-WIT-08は、天の川銀河の中心の近く、地球から2万5000光年以上離れたところにあり、その大きさは太陽の100倍にもなるといわれる。
研究チームによれば、このVVV-WIT-08は数十年に1度の周期で非常に特徴的な点滅している。
例えば、暗くなるとき、VVV-WIT-08の明るさは1/30になり、ほとんど夜空から消える。
また、VVV-WIT-08は、暗くなり始めてから、再び明るくなるまでに、数ヶ月もかかる。
数ある変光星の中でもこれだけの期間減光するものは非常に珍しいとのこと。
夏至の日
6月21日は夏至の日だった。
夏至の日は、1年で太陽が最も空高く昇り(南中高度が最大)、最も昼(明け方から夕方まで)の時間が長くなる日。
諏訪之瀬島に対して噴火速報
6月23日、気象庁は、鹿児島県の諏訪之瀬島(すわのせじま)に対して「噴火速報」を発表。
諏訪之瀬島は国内随一の活発な火山で、ここ数百年間で噴火が多発している。
スパコン「富岳」、計算速度など4部門で3連覇
6月28日、世界のスーパーコンピューターの計算速度ランキング「TOP500」が発表され、理化学研究所の「富岳(ふがく)」が2020年6月・11月に続き1位を獲得。
他の3つのランキングでも3連覇となり、4冠を維持した。
富岳は毎秒44京2010兆回(京は1兆の1万倍)で、前回と同様、2位の米国「サミット」に約3倍の性能差をつけた。
日本は先代「京(けい)」が2011年に連覇したものの翌年に陥落。2020年6月、8年半ぶりに首位を奪還した。
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