このページでは2021年7月の理科の時事問題に出題されそうな出来事(理科的ニュース)を掲載しています。
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2021年7月の理科時事問題
野外で外国産カブトムシ発見
7月21日、鹿児島県奄美大島の瀬戸内町地蔵峠付近でアトラスオオカブトとみられる外国産カブトムシの死骸が発見されたと発表。
屋外での確認報告は初めてで、本来島内に生息しない外来種。
発見された種はアトラスオオカブトとみられている。
インドからインドネシアなど東南アジアに広く生息するカブトムシ類の一種で、3本の角があるなどで人気が高い。
外来昆虫が野外に定着すると、在来種のえさやすみかを奪う、在来種を食べてしまう、在来種と交雑するなど大きな問題を引き起こす。
環境省は奄美大島のような場所で、これらの外来生物が定着することがないよう、地元に生息しない生物を飼育することの責任の自覚を求めている。
ロシア、「ナウカ」打ち上げ成功 ISSに初の実験棟
7月21日、ロシアは打ち上げた実験棟「ナウカ」が軌道に乗り、打ち上げに成功したと発表。
7月29日に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする予定。
ナウカの開発は2000年代に始まったが、財政難や技術的な問題で打ち上げが延期されてきた。
ナウカはロシア語で「科学」を意味し、技術研究に活用する。
全長は約13mで、欧州で開発されたロボットアームを装備し、実験棟の内外でさまざまな実験が可能。
内部には水や酸素の生成装置のほか、宇宙飛行士の居住空間も備える。
各地で梅雨明け
7月10日~17日ごろにかけて日本各地で梅雨明け。
「美しいゴキブリ」宮古島で新種発見、初の法的保護
鹿児島大学などの研究グループが見た目の美しいゴキブリの新種を沖縄県の宮古島で発見し「ベニエリルリゴキブリ」と命名した、と発表。
絶滅の危機にひんしているとみられ、種の保存法の「緊急指定種」に指定された。ゴキブリが法的に保護されるのは国内初。
ゴキブリは人間に嫌われがちだが害虫は一部のみ。
量子コンピューター、日本で初稼働
アメリカIBM社製の量子コンピューターが日本で初めて稼働を開始。7月27日に記念式典が行われた。
東京大が中心となってほかの研究機関や企業と連携し、新しい素材の開発や金融のリスク解析、数学などへの活用を検討している。
量子コンピューターは、理論的にはスーパーコンピューターをはるかに超える計算性能を出せるとされる次世代の計算機。
沖縄で国内4種目の新ウナギ発見 その名はウグマウナギ
琉球大学などのチームが、国内に生息する新たなウナギを発見した。
体長5cmほどの稚魚(シラスウナギ)が沖縄県で見つかり、沖縄の方言にちなみ「ウグマウナギ」と和名がついた。
国内に自然分布するウナギはこれで4種目。
世界初の宇宙旅行が成功
アメリカ・アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が立ち上げた宇宙企業「ブルーオリジン」が、7月20日に4人が乗った宇宙船を自社のロケットで打ち上げ、顧客を乗せた世界初の宇宙旅行に成功。
搭乗したのは、ベゾス氏と弟のマーク・ベゾス氏、1960年代に女性飛行士候補だったウォリー・ファンクさん(82)。そして、残る1席のオークションに参加したオランダの投資会社の創業者の息子オリバー・デーメンさん(18)が、旅費を払う初の顧客となった。2人は宇宙に行った最年長と最年少となる。
4人が乗る宇宙船は日本時間20日午後10時すぎ、新型ロケット「ニューシェパード」で打ち上げられた。
約3分後に切り離され、放物線を描きながら地上100キロを超えて宇宙空間に到達した。船内は無重力になった。
その後、大気圏に再突入し、打ち上げから約10分後、パラシュートを開いて砂漠地帯に軟着陸した。
熱海市で大規模な土石流
7月3日午前10時半ごろ、静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生した。
気象庁によると、太平洋側に延びる活発な梅雨前線の影響で、現場付近では3日未明から朝にかけて大雨が降った。
土石流とは、土砂が水と混ざりあって、河川などを流下する現象のこと。
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