このページでは「作用・反作用の法則」を解説しています。
また「作用反作用の関係」と「つり合いの関係」の見分け方も解説。
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※合わせて【力のつり合い】も確認しておくとわかりやすいです。
1.作用・反作用の法則
あなたが壁を思いっきり殴ることを考えてみましょう。
壁を思いっきりパンチしてみよう。
そうするとどうですか?
…って自分の手が痛いですよね。
一方で壁はどうでしょう?
壁だって「いてえっ!」って思ってるはずですよね。
あなたは壁をパンチしました=あなたは壁に力を加えました。
でもあなただって痛い。
ってことはあなたにも力が加わったってことなんです。
じゃあ誰から?
壁しかないですよね。
つまり
「あなたが壁を押す力」があると同時に
「壁があなたを押す力」が発生した
わけです。
このとき一方の力を作用と呼んだ時、もう一方の力は反作用と呼ばれます。
力が生じたときには必ずその反作用が同時に存在します。
これを作用・反作用の法則といいます。
2.つり合いと作用・反作用の関係の見分け方
「つり合いの関係にある2力」と「作用・反作用の関係にある2力」は見分けが難しいですよね。
ここではその見分け方を紹介します。
そんなのできるよ!という人も、実は応用問題を解くうえでは非常に大事なことなので、ぜひできるようにしておいてください。
※合わせて→【力のつり合い】←も確認しておこう!
例題
↓の図のように天井・ばねA・ばねB・おもりをつないだとしましょう。
このとき↓の図の矢印のように力がはたらいています。
この力①~力⑦のうち「つり合いの関係にある力」や「作用・反作用の関係にある力」を探します。
まずは力①~力⑦を言葉で表します。
「~~が……を引く(押す)力」という感じで。
この「~~」と「……」は接している物体の名前が入ります。
たとえば
①は「天井」と「ばねA」が接しています。
ということは
「天井 が ばねA を引く力」か
「ばねA が 天井 を引く力」のどっちか。
図から判断すると引っ張られているのはばねAです。
「天井 が ばねA を引く力」が正解です。
このように
「何と何が接しているか」に注目して
「~~が……を引く(押す)力」に当てはめてみましょう。
ほかにも力④を見てみましょう。
ばねAとばねBが接していますね。
ということは
「ばねA が ばねB を引く力」か
「ばねB が ばねA を引く力」のどっちか。
図から判断すると引っ張られているのはばねAです。
「ばねB が ばねA を引く力」が正解です。
同様にして
①天井 が ばねA を引く力
②ばねA が 天井 を引く力
③ばねA が ばねB を引く力
④ばねB が ばねA を引く力
⑤ばねB が おもり を引く力
⑥おもりが ばねB を引く力
⑦地球 が おもり を引く力(おもりの重力)
となりますね。(↓の図)
つり合いの関係にある力とは1つの物体にはたらく力どうしの関係です。
ロープを太郎君と次郎君が引っ張ってつりあっているとすると
「太郎君がロープを引く力」と「次郎君がロープを引く力」
どちらも「ロープを引く力」がつりあっていますよね。
つまり「……を引く力」の「……を」の部分が同じものがつり合いの関係にあります。
一方で作用・反作用の関係は・・・
例えば花子さんが壁をパンチしたときの
「花子さんが壁を押す力」と「壁が花子さんを押す力」の2力です。
つまり作用反作用の関係にある2力は
「 ア が イ を引く(押す)力」と「 イ が ア を引く(押す)力」のように
アとイに入る物体が反対になっている2力なんですね。
では先ほどの例では
●つり合いの関係にあるのは・・・
「~を」の部分が同じ力なので
「①と④」「③と⑥」「⑤と⑦」
の3組が互いにつり合いの関係にある力です。
●作用・反作用の関係にあるのは・・・
「 ア が イ を引く力」と「 イ が ア を引く力」と逆になっている力なので
「①と②」「③と④」「⑤と⑥」
の3組が作用・反作用の関係にある力です。
POINT!!
・「力」を「~~が……を引く(押す)力」と表現できるように!
※「~~」と「……」には接している物体が入る!
・つり合いの関係にある力は「…を引く(押す)」が同じになっている。
・作用・反作用の関係にある力は「アがイを引く力」と「イがアを引く力」と逆になっている。
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[…] これは作用・反作用の法則をランニング動作にフィードバックできていないからです。 […]