このページでは「日食や月食とはどのような現象か?」「日食や月食はどのようにして起こるのか?」について解説しています。
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1.日食
太陽や月などが欠けて見える現象のこと。
太陽が欠けて見える現象。
太陽と地球の間に月があるときに起こる。
日食とは、太陽が月によって見えなくなる(欠けて見える現象)です。
太陽と地球の間に月があるときに起こります。(新月の位置のとき)
日食には3種類あります。
皆既日食や金環日食がある理由は、月と地球の距離が変化することにあります。
月は地球のまわりを公転しています。
その公転軌道は円ではなく、細長いだ円です。
そのため地球と月の間の距離はたえず変化します。
月が地球に近いところにあると皆既日食が起こり、月が地球から遠いところにあると金環日食となります。
日食の見え方
日食が起こるとき、太陽の西側から欠けていきます。
その理由を考えてみます。
・太陽の日周運動
太陽は1時間で15度ずつ東から西へ回転しています。(↓の図)
・月の日周運動
月も1時間に15度ずつ東から西へ回転しています。(↓の図)
・月の公転
月は地球を中心に約27.3日で西から東へ1回公転します。
1日あたりは
360度÷27.3日=13.186・・・=約13.2度
1時間あたりは
13.2度÷24時間=0.55度(↓の図)
・月の日周運動と公転を合わせると・・・
月の日周運動で東から西へ15度(1時間あたり)
月の自転で西から東へ0.55度(1時間あたり)
よって
15度-0.55度=14.45度
ずつ東から西へ動いていく。
観測者が空を見ていると太陽は1時間で15度ずつ東から西へ動きます。(↓の図)
月は1時間で14.45度ずつ東から西へ動いていきます。(↓の図)
つまり太陽の方が動きが大きいのです。
太陽が月に追いつき、月の後ろ側を進んでいきます。(↓の図)
そのため日食は太陽の西側(右側)から起こります。(太陽の西側(右側)から欠けていく)
2.月食
月が欠けて見えること。
太陽・地球・月の順に並んでいるときに起こる。
月が光って見えるのは、太陽に照らされているためです。
月が太陽からの光の当たらない部分に入ってしまうのが月食です。(↓の図)
月食には皆既月食、部分月食の2種類があります。
月全体が暗くなる。
▼部分月食
月の一部が暗くなる。
皆既月食では、太陽からの光のうち、地球の大気で屈折したものが月にやってきます。
そのため真っ暗になってしまうのではなく、暗い赤色をして見えます。
月食の見え方
日周運動によって、太陽は1時間に15度ずつ東から西へ回転します。
それに合わせて太陽の影も1時間に15度ずつ東から西へ回転します。(↓の図)
また月も日周運動+公転によって1時間に14.45度ずつ東から西へ動いていきます。
太陽の影の動きの方が大きいです。
そのため太陽の影が月に追いつき、月を隠してしまいます。
このように月食は月の東側(左側)から起こります。(月の東側(左側)から欠けていく)
コメント(承認された場合のみ表示されます)
わかりやすく中2の娘も理解してくれた
いきり先生様
コメントありがとうございます。
お役に立てたなら幸いです。
またいつでもご覧ください。
調べ学習で活用しました。
ありがとうございました。
あああ様
コメントありがとうございます。
お役に立てれば幸いです。
勉強頑張ってくださいね。